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教導立志基 十五 静 キョウドウリッシノモトイ 15 シズカ

教導立志基 十五 静 

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作者名 探景   (井上 探景)
作者名ヨミ タンケイ   (イノウエ タンケイ)
代表明細・シリーズ名称 教導立志基 シズカ
落款等備考 井上探景画
制作者備考 松木 平吉
印章等 御届
印章注記
時代区分 明治18年
西暦 1885
形態 大判
種別1 木版浮世絵
種別2 明治の錦絵
種別3
内容1 物語画 人物画
内容2 歴史 逸話 賢女(烈女)
内容3 静御前 男舞 水干 鶴岡八幡宮

追加情報

平安末期の白拍子で、源義経の愛妾として知られた静御前の舞い姿である。静は頼朝に追われ、義経とともに吉野に逃れるが、義経と別れた後に捕らえられる。鎌倉に送られた静が、鶴岡八幡宮で頼朝夫妻の求によって舞を舞う場面である。舞終えて舞台を退こうとするが道を塞がれ、やむなく義経との離別の悲しみを恋慕の情を込めて舞い、見る者を感泣させたとされる。
ここは鶴丘八幡宮の舞台である。静御前は水干(すいかん)に赤い袴を着け、凛とした表情で義経恋慕の舞を舞っている。手には扇を持ち。腰には太刀を差した男舞である。左には座して拍子木を打つ男がいる。背後の御簾(みす)が上げられ、青空と柿葺(こけらぶ)きの社殿が見えている。
「教導立志基(きょうどうりっしのもとい)」は明治18年頃から5,6年間にわたって刊行された教育画で、さまざまな人物の逸話から志を立てることの重要性を説いている。全部で53枚とされ、芳年・国周・清親など、当時の代表的絵師が参画している。スマイルズの『西国立志編』が中村正直の翻訳で大評判となったのを受けて、日本人の立志伝をとまとめたものである。人物も著名な偉人ばかりでなく、ミドルクラスの刻若勉励や自主自立のための自己努力を中心に人選してある。元就・家康の幼年時代を紹介したり。内侍・静・秋色など才能ある女性を取り上げたところに明治らしさが感じられる。
静は源義経の妾(しょう)なり 吉野に訣別(わかれの)后(のち) 鎌倉に召さる 静鶴岡(つるがおか)の社(やしろ)に到り 神前に法楽(ほうらく)の舞を捧(ささ)く 頼朝上覧(じょうらん)をときて 静還(かえ)らんとし 衆(しゅう)の為(ため)に止(とど)められ 辞(じ)するに道なく 衣を整へて進み 離別の曲を奏し 又 「吉野山峰(みね)の白雪踏(ふみ)わけて入にし人の跡(あと)絶(たえ)にけり」と歌を詠(えい)じて 義経を慕(した)ふ 観(みる)者(もの)其(その)意を悟り涙を垂れて 皆貞操に感泣(かんきゅう)せしとなん                  淡集楼 述
・同じテーマの作品に「容斎歴史画譜 第九 静女踏舞之図」(管理番号918-009)がある。容斎は背景を省略し、静の姿を強調しているのに対し、この探景の作品は背景も含め、写実的に描いてある。
・静の吉野での離別の歌は、下の句が異なっている。この作品は「吉野山・・・入にし人の跡絶にけり」であるが、出典の『吾妻鏡』では「吉野山・・・入にし人の跡ぞ恋しき」である。

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