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鬼若丸
オニワカマル
作者名
国芳 (一勇斎 國芳/歌川 国芳)
作者名ヨミ
クニヨシ (イチユウサイ クニヨシ/ウタガワ クニヨシ)
代表明細・シリーズ名称
鬼若丸
落款等備考
一勇斎國芳画
制作者備考
印章等
印章注記
時代区分
嘉永頃
西暦
1848-1854
形態
大判
種別1
木版浮世絵
種別2
錦絵
種別3
内容1
子ども物語絵
内容2
武者絵 英雄豪傑
内容3
鬼若丸(弁慶) 鯉
追加情報
テーマ
具体物
位置付け
画中の文字・文章
備考
武蔵坊弁慶が鬼若丸と呼ばれた少年時代の逸話の一つで、比叡山西塔で学んでいた頃に、古池の怪しい鯉を退治する場面である。鯉は、中国では瀧を登って龍になるとされ、子どもの出世につながるめでたい魚で、日本でも鯉のぼり図として好まれたが、一方年老いた動物、器物は妖怪化するとされ嫌われた。この巨大な鯉は、後者の古鯉である。
渦巻く水中いっぱいに巨大な鯉が逆立ち状で描かれ、鬼若丸が左足で踏んづけて脇差でとどめを刺そうとしている。武者絵の得意な国芳ならではの、躍動感あふれる見事な作品である。鬼若丸は、赤池に法輪を白く染め抜いた衣で、白い太帯をしめ、緊迫した表情で鯉にむかっている。白い波頭も効果的に使われている。黒田氏テキスト参照。
武者絵で知られる国芳が、鬼若丸の武者振りを見事に描いた作品。少年武者絵の代表作でもある。
鬼若丸 熊野別当弁の子。叡山に登り、西塔に住し、古池の鯉を退治す。のち武蔵坊と号し、義経に仕へて、源平の合戦に忠義を励まし、戦功をあらハす。
(小泉吉永氏翻刻)
類似の作品に「西塔鬼若丸」(国芳)があり、公文所蔵。
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