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曽我物語図会 箱王丸 一万丸と兄弟の母 ソガモノガタリエズ ハコオウマル イチマンマルトキョウダイノハハ

曽我物語図会 箱王丸 一万丸と兄弟の母 

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作者名 広重  (歌川 広重)
作者名ヨミ ヒロシゲ (ウタガワ ヒロシゲ)
代表明細・シリーズ名称
落款等備考 廣重画
制作者備考 伊場屋仙三郎
印章等 名主印 版元印
印章注記 名主村松
時代区分 天保後期~弘化
西暦 1837-1848
形態 大判
種別1 木版浮世絵
種別2 錦絵
種別3
内容1 子ども物語絵 子ども絵 
内容2 歴史絵 母子絵
内容3 曽我物語 兄弟 母 雁 懸樋

追加情報

「曽我物語」を広重が三十枚揃にしたもので、いずれも上部を雲形で仕切り、絵詞を入れてある。曽我兄弟の生い立ちから、仇討までの物語のうち、これは巻三「九月名月にいでて一万箱王父の事なげく事」である。
中央で秋空を渡る五羽の雁(ガン)を指さし、兄の一万丸(十郎)が、弟の箱王丸(五郎)に「五ツ連たる雁(かりがね)の二ツハ父母あとの三ツハ兄弟の子・・・、われわれ兄弟三人ハ現世に母ハありながら父の在ぬ悲しさよ」と語りかけている。障子の陰からそっと様子をうかがう母は二人を連れて曽我祐信と再婚し、あと一人は出家する。曽我十郎、五郎の兄弟が父の敵工藤祐経を討つ決心を固める場面である。雁のかん高い鳴き声と懸樋の水音が聞こえて来る画面である。
曽我兄弟は仇討もの代表として、江戸時代は大変人気があり、謡曲、浄瑠璃、歌舞伎、浮世絵などの題材となった。広重の作品であるが、やや乱作気味となった天保後期から弘化にかけてのものであり、人物の描写がいまひとつである。
河津が内室(つま)は兄弟の稚児を連れ 曽我太郎祐信に嫁せしが或年の仲 秋の頃 雲井を渡る鳫(かりがね)に一万丸は指(ゆびさ)してアレあれを見よ 五ツ連たる鳫の二ツハ父母あとの三ツハ兄弟の子なるべし われわれ兄弟三人(一人ハ初名隠祐丸のちに出家して久上の弾師云)ハ現世に母ハありながら父の在ぬ悲さよといふに 箱王不審たて祐信様ハ父ならずやときけバ一万かむりをふり 太郎さまこそ義理ある父上實の父は河津殿よといひつつ 父が無念の最期を思ひいだして 落涙すれバ箱王丸もあハれわやなりけん 幅なき袖を濡しつつ是より両人心を合せ敵んの思ひを決しぬ                                 略伝需に応じて柳下亭種員筆記

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