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容斎歴史画譜 第四 西行銀猫ヲ街児ニ与ヘ去ル図
ヨウサイレキシガフ ダイ4 サイギョウギンビョウヲガイジニアタヘサルズ
作者名
容斎、月斎 (菊池 容斎:画,福井月斎:縮図)
作者名ヨミ
ヨウサイ ゲッサイ (キクチ ヨウサイ フクイ ゲッサイ)
代表明細・シリーズ名称
容斎歴史画譜
落款等備考
制作者備考
青木蒿山堂
印章等
印章注記
時代区分
明治27年
西暦
1894
形態
中判
種別1
木版画
種別2
色摺
種別3
内容1
物語画
内容2
歴史画 人物画 袋付
内容3
西行 銀猫(白金の猫) 子ども
追加情報
テーマ
具体物
位置付け
画中の文字・文章
備考
西行は平安末期から鎌倉時代にかけての歌人。名門に生まれながら23才の若さで出家し、各地を旅しつつ歌を詠んだ。名利にとらわれずに旅に出ては花や月の歌を詠み、後世の文人に理想的な生き方とし慕われた。この図は鎌倉で将軍・源頼朝に呼ばれた際のエピソードで、物欲にとらわれない西行らしい伝説である。
黒い僧衣の西行は、笠をかぶり、白い袋を背にして竹の杖を手に歩み去るところである。足にはわらじをしっかり結びつけており、遠くへの旅立ちのようだ。手前では、幼児が猫を抱きしめて、うれしそうに駆け出している。抱いている猫は、生きた猫ではなく、西行が頼朝から賜ったばかりの白銀の猫である。西行は、門を出ると、遊んでいた子どもに白銀の猫を与えて去っていったという。
物欲にも地位名誉にもこだわらずに、旅と歌に生きた西行の人生は、後世の文人に大きな影響を与えたが、その生き方を端的に示した場面である。明治になっても西行の生き方が評価されていたことが分かる。
容斎武保の落款
西行の銀猫の逸話は、国芳の浮世絵「百人一首之内 西行法師」でも描かれており、公文で所有している。
銀猫はギンネコ、ギンノネコとも読む。
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