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昔談三荘太夫 ムカシバナシサンショウダユウ

昔談三荘太夫 

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作者名 三代 豊国/国貞 (三代 歌川 豊国/歌川 国貞)
作者名ヨミ 3ダイ トヨクニ/クニサダ (3ダイ ウタガワ トヨクニ/ウタガワ ウニサd)
代表明細・シリーズ名称 昔談三荘太夫
落款等備考 豊國画
制作者備考 山田屋
印章等 名主(2) 年月 版元
印章注記 名主:村田 [衣笠] 子四
時代区分 嘉永5年4月
西暦 1852
形態 大判3枚続
種別1 木版浮世絵
種別2 錦絵
種別3
内容1 物語絵 役者絵
内容2 由良湊千軒長者
内容3 三荘太夫(山椒大夫) 安寿姫 対王丸(厨子王) 盾部(元吉)要之助 鶏娘おさん

追加情報

三荘太夫とは山椒大夫のことで、丹後国由良の強欲な長者であるが、人買いに売られた安寿姫と厨子王姉弟の物語としても知られる。これは歌舞伎化されたこの物語「由良(ゆらの)湊(みなと)千軒長者」の名場面を、三枚続の役者絵(芝居絵)にしたものである。右の2枚は三荘太夫の屋敷で、安寿姫と対(ずし)王丸を助けに来た盾部(元吉)要之助と三荘太夫の甥・由良三郎、それに三荘太夫の娘・鶏娘などが入交じって争っている。左は、逃げる要之助たちを舟で追う三荘太夫であろう。悪逆非道の長者が、犯した罪を悔い、わが子にわざと討たれて幕となる。
右手の座敷から身を乗り出しているのが悪逆非道の長者・三荘太夫であり、左右に安寿姫と対王丸が居る。縁側には火鉢、座敷の奧には刀掛けがある。庭で二羽の鶏に囲まれて座るのは父の悪業の報いで、鶏の鳴き声をたてる鶏娘・おさんである。鶏娘の右は、三荘太夫の甥・由良三郎、左で縛られているのは要之助、その上は岩木政氏かと思われるが、このコピーは文字が潰れており、判断出来ない。左図の船の舳先に座るのは三荘太夫だが、舟の残る二人も橋上の二人も文字が読めない。(パソコンの画像拡大でも不明)
山椒太夫の伝説は、近代になってからは森鴎外の小説『山椒大夫』で知られるが、古くから説教節として語られ、江戸時代には浄瑠璃や芝居となって広く上演された。人買いに売られる安寿姫と厨子王の悲しい物語と、山椒大夫の因果は巡る哀れな最期は、大人にも子どもにも喜ばれたようだ。

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