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武蔵坊弁慶・源義経ムサシボウベンケイ ミナモトノヨシツネ

武蔵坊弁慶・源義経

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作者名 貞秀  (玉蘭斎貞秀/歌川 貞秀)
作者名ヨミ サダヒデ  (ギョクランサイ サダヒデ/ウタガワ サダヒデ)
代表明細・シリーズ名称 〈安宅関>
落款等備考 玉蘭斎貞秀画
制作者備考 山本屋 平吉(山久)
印章等 名主 版元
印章注記 名主:村松
時代区分 天保~弘化頃
西暦 1830-1848
形態 大判3枚続
種別1 木版浮世絵
種別2 錦絵
種別3
内容1 子ども物語絵 物語絵
内容2 武者絵
内容3 安宅関 英雄豪傑 武蔵坊弁慶 源義経 子ども 童 山伏姿

追加情報

義経の北国落ちで、安宅の関にかかる前段の場面である。奥州に脱出するため北陸路をたどり、加賀の国・安宅の関に近づいた山伏姿の義経一行から、弁慶が出て、松葉かきの子どもたちに「この関は山伏を通すか?」たずねている。「通し申す」との答えを得て、ほうびに扇を与え、関所へと向かう。
右3人が松葉かきの子どもで、松葉をかく熊手を持ち、かごを背負っている。中央に立っているのが弁慶で、左手の扇を子どもたちに与えようとしている。左手の松の根元に扇を手に座る人物が義経。その右に義房、左に海存(尊)がいる。義経一行は全員山伏姿で、頭巾(ときん)をかぶり、胸に結袈裟(ゆいげさ)をかけ、笈(おい)を背負い金剛杖を持っている。ほら貝を吹く者や、筆を走らせる者もいる。舞台は砂浜に松林が続く、美しい加賀の海辺である。
義経一代記でも子どものからむ場面は珍しく、また子どもによる松葉かきの風俗もよく描かれている。幕末の人気絵師貞秀だけに、厳めしい山伏姿の一行と無邪気な子どもがよく対比され、背景の松と海浜の描写も見事である。
武蔵坊弁慶・源義経
源の義経公、奥州下向の時、北陸道・越後の国なる安宅の関にかゝりけるに、草かる童のむれゐけるに弁慶心づき、扇を三本とり出し、「汝らにたづぬることあり。誠をいはゞ、これを得させん。もし偽らば、とらすまじ」。童は、只よねんなく「何ごとをたづね給ふ」といふ。弁慶、又曰。「此関は山ぶしをとほすや、又とほさすや」。童こたへて「山伏をばとほし申す也」といふ。弁慶よろこび、かの扇をあたへ、やがて関路をこへけるとぞ。
(小泉吉永氏翻刻)
公文教育研究会は右面の版下も所蔵しており、貴重。

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