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現時五十四情 第十六号(関屋)
ゲンジゴジュウシジョウ ダイ16ゴウ
作者名
国周 (豊原 國周/豊原 国周)
作者名ヨミ
クニチカ (トヨハラ クニチカ/トヨハラ クニチカ)
代表明細・シリーズ名称
現時五十四情
落款等備考
豊原國周筆
制作者備考
武川 清吉
印章等
印章注記
時代区分
明治17年
西暦
1884
形態
大判
種別1
木版浮世絵
種別2
錦絵(明治)
種別3
内容1
子ども絵
内容2
母子絵 見立絵
内容3
母と子(幼児 少年 少女) 源氏物語(関屋)の見立て 奴だこ はご板 梅林 源氏香
追加情報
テーマ
具体物
位置付け
画中の文字・文章
備考
「現時五十四情」とは、「源氏物語五十四帖」になぞらえて明治の美人風俗を描いた54枚の揃物である。こま絵は、源氏香散らしの本を開いたところで、各帖の題と和歌が記され、本絵はそれにちなんだ明治風俗になっている。
「源氏物語」関屋の帖で、空蝉の歌をかかげてある。逢坂山の関で光源氏とすれちがった空蝉の歌「繁った木々の中を分けて行」にちなみ、梅林の中ですれちがう二組の母子を描いてある。左の母は幼児を背負い、手に奴風を持ち、姉妹が羽子板を見せ合うのを見下ろしている。右の母は男児を連れている。背後は満開の梅林で、東屋や茶店もある。新春の風景である。
明治の母子風俗が描れているとともに、源氏物語が親しまれていた様子が分かる。
関屋
あふさかのせきやいかなるせきなれば
しげきなげきの中をわくらん
左頁は?
・国周は豊原周信、歌川国貞に学び、役者絵や美人画を得意とした。幕末から明治にかけて活躍。
・このように時間ごとの女性を描いた揃物には、歌麿が遊廊の女性を描いた「青楼十二時」が知られる。
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