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大犠牲
ダイギセイ
作者名
如洗
作者名ヨミ
ジョセン
代表明細・シリーズ名称
大犠牲
落款等備考
制作者備考
印章等
印章注記
時代区分
大正12年
西暦
1923
形態
中判
種別1
近代版画 新版画
種別2
木版画
種別3
内容1
風俗画 その他
内容2
母子絵 災害 心象画
内容3
関東大震災 震災
追加情報
テーマ
具体物
位置付け
画中の文字・文章
備考
大正12年9月1日におこった関東大震災の木版画である。当時は写真技術も進み、雑法や絵はがきでは報道写真が広く活用された。しかし、画家たちも自らの体験に心象をも織り込んで多くの作品を描き、木版画になって広く流布した。それらの作品には、母子の姿を描いたものも多い。
揺れる大地と、炎や熱風に翻弄される人々の悲惨な状況を、心象風景としてまとめている。右下には、ぐったりした赤ん坊を背負い髪が風で逆立つ母、中央下部には人や荷物の下敷きになった子どもがいる。
災害の中の母子の姿を、近代の画家がどうとらえて描いたかがうかがえる。
・画家如洗に関しては未詳。
・明治末期から大正にかけて、木版浮世絵には新しく二つの流れが生まれる。一つは西洋の近代版画にならって自画自刻を中心とする「創作版画」である。もう一つは、従来同様に彫師・摺師の手を借りながらも、新しい表現をめざす「新版画」である。後者は近代浮世絵とも呼ばれた。
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