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子宝遊 からくり人形/子寶遊  からくり人形コダカラアソビ カラクリニンギョウ 

子宝遊 からくり人形/子寶遊  からくり人形

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作者名 国貞 (香蝶楼 國貞/歌川 国貞/三代 歌川 豊国)
作者名ヨミ クニサダ (コウチョウロウ クニサダ/ウタガワ クニサダ/3ダイ ウタガワ トヨクニ)
代表明細・シリーズ名称 子宝遊
落款等備考 香蝶楼國貞画
制作者備考 森屋冶兵衛
印章等 極 版元
印章注記
時代区分 天保頃
西暦 1830-1844
形態 大判
種別1 木版浮世絵
種別2 錦絵
種別3
内容1 子ども絵 人物画
内容2 母子絵 美人画
内容3 母と子(幼児 乳児) からくり人形 (牛若弁慶) 朝顔 巾着 腹掛 御立

追加情報

國貞の母子絵を代表する揃物であり、「子宝遊」というシリーズ名を歌川派の年玉印の中に入れてある。公文で所蔵するだけでもこの「けんか」のほか「からくり人形」「雷」「授乳」「髪結い」(いずれも仮題)がある。
國貞は化政・天保期の廃類的世相を代表する美人画絵師として最高の人気を得た。しかし、このシリーズはいずれも家庭の日常生活に見られる母子を健全に描いている。
母が右手に高くかかげているのは、弁慶のあやつり人形で、「牛若弁慶」ともいって本来は牛若丸とセットである。母が持つ横木によって、弁慶の大長刀が振り動き牛若はくるくる回るしくみで、母はあやつりながら五条橋の物語を語って聞かせたのだ。
赤い腹掛けの子どもは自分であやつりたくてしょうがない様子だ。そばには、桃と梨を盛った鉢、花火を描いた団扇がある。すだれの衝立には子どもの外出着がかけてあり巾着もきちんとつけてある。庭先には朝顔の鉢植があり、これも夏だ。
天保期の家庭での母子の日常生活だが、細部までよく描かれており、子どもを大切に育てる様子が具体的に理解できる。
「からくり人形」は、動く仕掛人形の総称で、この「牛若弁慶」は糸あやつりの仕掛けで動き「あやつり人形」とも呼ぶ。
国貞の「子宝遊」シリーズの一つである。子どもは頭もまゆもそっており、二歳くらいだ。
江戸では八、九歳までは男女ともまゆをそっていた。江戸時代になって中国から取り入れた腹掛けをしており、赤い色は魔除けの願いが込められている。
母は右手を高く上げ、弁慶のからくり人形を操りながら、五条橋の話をしてやっている。
子どもは夢中になって母の膝から立ち上がり、弁慶に手を伸ばしている。文字の読めない母でも、おとぎ話、昔話はいくつもそらんじており、浮世絵、回り灯篭そしてからくり人形など
を見せながら、たっぷり語って聞かせたのである。
すだれの衝立にかけられた子どもの白い夏衣には巾着がつけてあり、鉢には桃や梨が盛られている。庭には、朝顔の鉢植もあり、さわやかな夏の母と子の姿である。

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