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東風俗 福つくし ふくどく アズマフウゾク フクツクシ フクドク

東風俗 福つくし ふくどく 

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作者名 周延   (楊洲 周延)
作者名ヨミ チカノブ   (ヨウシュウ チカノブ)
代表明細・シリーズ名称 東風俗 福つくし
落款等備考 揚州周延筆
制作者備考 武川 卯之吉
印章等
印章注記
時代区分 明治23年
西暦 1890
形態 大判
種別1 木版浮世絵
種別2 錦絵
種別3
内容1 人物画 子ども絵 子ども絵
内容2 母子絵 美人画
内容3 美人 子ども(少女) 姉妹 音読 テーブル掛 筆立て 水注 硯箱 置時計 盆栽 本箱

追加情報

「東風俗福つくし」とシリーズ名にあり、東京の明治中期の新風俗から、家族の福々しい場面を設定、「ふく」の付く言葉をあてている。福のつく言葉には造語やこじつけ、さらに同音の「吹く」や「服」も見られるが、当時の幸福(心の幸せ)で裕福(金持ち)な家庭の姿がうかがえる。
「ふくどく」は複読で、くりかえし本を読むことである。ここでは、少女が和綴じの本を開げて、棒で文章をたどりながら音読をしている。机に向かって座っている母(あるいは姉)も、本を読む手を休めて開いており、後ろでは妹が本を手に、順番を待っている。机に花唐草のモダンなテーブル掛けをかけ、伝統的な筆立て、水注、硯箱が置いてある。背後の戸棚の上にはモダンな置時計があり、その前には松の盆栽、その後方には和本を入れる本箱が二つ、棚の上には洋装本が見られる。明治らしい、和洋の調度が並んでいる。
明治中期の母子を中心とする家庭風俗と、そのなかでの幸福感が読みとれる作品である。母と子の衣装や室内調度にも、江戸の継続だけでなく近代化の新しい要素がうかがえる。

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公文と子ども浮世絵

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