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端午の節供タンゴノセック

端午の節供

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作者名 歌麿  (喜多川 哥麿/喜多川 歌麿)
作者名ヨミ ウタマロ (キタガワ ウタマロ)
代表明細・シリーズ名称 〈端午の節供〉〈五節供〉
落款等備考 哥麿筆
制作者備考 泉市
印章等 版元
印章注記
時代区分 享和頃
西暦 1801-1804
形態 大判
種別1 木版浮世絵
種別2 錦絵
種別3
内容1 子ども絵 人物画
内容2 年中行事絵 美人画  
内容3 子育て 母と子(幼児) 五節供(端午) 幟(のぼり) 鐘馗

追加情報

歌麿の五節供揃物だが、美人画家らしく母や娘を大きく描いている。また、それぞれの節供の由来や特色を簡潔に述べてあるのも特色だ。
座敷幟(のぼり)の前で、母が祝賀の客に両手をついて挨拶している横で、腰に立派な飾り刀を差した男の子は後ろを振り向いている。後ろの姉娘はひざの上に、のし文様の風呂敷をかけた祝いの品をのせている。旧暦5月は梅雨の時期であり端午の節供には夏の疫病、毒虫を防ぐための呪術も行われた。幟の赤い鐘馗も中国伝来の病魔を払う鬼神である。また赤色も魔除けの効果があるとされた。後ろの幟は、桐の文様。
五月五日は端午と云。此日より帷子をきる。
此節句は毒虫出て人の身を害するゆへ、粽は蛇のかたちにして是を食し、禍なき事を表し蓬・菖蒲を軒にふく事も邪気をさける呪術なり。
けふといへは蓬の若葉刈添て
宮もわらやもあやめふくなり
哥麿筆   泉市版
(小泉吉永氏解析)
〈讚〉
・帷子(かたびら)は麻の礼服で、端午の御祝い儀から武家は帷子を用いた。民間では単衣を着 
 た。
・蛇は五毒の一つであり、蛇をかたどった粽を食べて毒虫除けとした。
・蓬・菖蒲も香りが強いことなどから魔除けに効くとされ、軒にふかれたが、これも中国から伝わっ
 たもの。
・歌の「けふといへば」の「けふ」は「凶(不吉な災い)」にかけている。(中城正堯氏翻刻)
 

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