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麻疹心得草ハシカココロエグサ

麻疹心得草

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作者名 芳藤   (歌川 芳藤)
作者名ヨミ ヨシフジ  (ウタガワ ヨシフジ)
代表明細・シリーズ名称 麻疹心得草
落款等備考 芳藤画
制作者備考 相ト
印章等 年月改 版元
印章注記 戌十改
時代区分 安政頃
西暦 1854-1860
形態 大判
種別1 木版浮世絵
種別2 錦絵
種別3 麻疹絵
内容1 子ども絵 人物画 
内容2 麻疹絵 母子絵 
内容3 育児(麻疹 養生) 日常生活(療養) 食事

追加情報

江戸時代には伝染病の原因・治療法が不明で、時に大流行する麻疹と疱瘡は人々に恐れられ、さまざまな呪術や養生法が説えられた。そして、呪術や養生法を織りこんだ版画が麻疹絵・疱瘡絵と呼ばれ、数多く残されている。魔除けの色とされる赤一色で摺られたものもあるが、本品のように多色摺も多い。これは、麻疹心得草とあるように、麻疹の養生法、特に食べてよいもの悪いものを記してある。
絵は、ようやく回復してきた子どもに食事を与える母であり、そばには茶びん、膳、おひつがある。幕末の作品だけに、母子がリアルに描かれているが、普通麻疹絵には馬の飼菜桶をかぶせる場面などまじないを描いたものが多い。讃の最初に「疱瘡は見目定め、麻疹は命さだめ」とあるが、これは当時よく言われた言葉で、疱瘡は顔にあばたが残り、見目が悪くなる。麻疹は命が危ないと警告したもの。「よろしき食物・あしき食物」の内容は、今日から見れば問題もある。
子どもの病気、特に麻疹・疱瘡の看病に母が懸命だった様子がよくわかる。
麻疹心得草
*割注(二行細字の注)は( )内に示した。
「疱瘡は見目定め、麻疹は命さため」といふて、人間一生の大厄なれ共、其軽きにいたりては服薬を用ひすして治するものあり。その中に麻疹は疱瘡よりやゝはけしくして、熱毒さかんに足腰たゝす、本性をうしなひ、夢中となるものあり。しかれとも、養生専(もっぱら)にし、食物用捨する時は、おのつから無難全快するもの也。はしめ熱ありと思はゝ、風にあたらさるやうにあたゝかに打ふし、決してひやゝかなる物を食せす、かはけばとて水を召事至てあしゝ。とかく、白かゆか、
湯積(湯漬)、あるひは寒さらしの粉、道明寺なと食すへし。介抱第一也。

よろしき食物
一、やきしほ、一、かんひやう、一、ゆり、
一、ほしだいこん、一、にんじん、一、かたくり一、上くず、一、くろ豆、一、白うり、一、ひじき、一、とうがん、一、いんげん、一、十六さゝけ、一、小豆、一、やはなり、一、水あめ、
一、はくせつこう、一、ごぼう(でそろふまではよろし)、一、白ざとう(すこしはよろし)、
一、梅ぼし・かつをぶし(てそろふ迄はよろし)、一、干くはし(あまりあまきはあしゝ)、一、なし(少々はよろし。食せずともよろしゝ)
此外食したきもの尤症によければ、其医師に問ふべし。
芳藤画

あしき食物
一、鳥るい一切、一、玉子(百日忌)、一、生ものるい、一、あふらけ(七十五日いむ)、一、こんにやく・そら豆・なた豆・梅づけ・なま梅(百日いむ)、一、もみうり・なす・なまづけ・きうり・だいこん(七十五日いむ)、一、さけ・す・もち(しばらくもちひず)、一、ゆをつかふ事、髪ゆふ事大切なれば(医師にとふての上にてすべし)、一、房事は(百日いむ)、一、とうふ(しはらくつゝしむへし)
右の通り養生いたし候へは、無病にて寿命長久也。
(小泉吉永氏翻刻)
麻疹絵・疱瘡絵は、公文で多数所持している。

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