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小供風俗 いとかけ
コドモフウゾク イトカケ
作者名
春汀 (宮川春汀)
作者名ヨミ
シュンテイ (ミヤガワ シュンテイ)
代表明細・シリーズ名称
小供風俗
落款等備考
印(宮川春汀)
制作者備考
秋山 武右衛門
印章等
印章注記
時代区分
明治30年
西暦
1897
形態
大判
種別1
木版浮世絵
種別2
錦絵
種別3
内容1
子ども絵 風俗画
内容2
母子絵 日常生活 お手伝い
内容3
糸かけ 糸まき 糸箱 くけ台
追加情報
テーマ
具体物
位置付け
画中の文字・文章
備考
シリーズ名に「小供風俗」とあり、明治二十年代の子ども風俗を、遊びを中心にけいこ事や年中行事、お手伝いなども折り込んで描いてある。
題に「いとかけ」とあるが糸巻きともいい、買ってきた糸を使い易くするため小さな筒状の木や四角い木片、紙切れなどに巻き取ることで、昭和前半までどの家庭でもよく見られた女子どもの仕事であった。少女が両手の手首にかけた糸を、母なのか姉なのか、四角い枝に十字に巻き取っている。手前の糸箱には、十字に巻き取った糸や、赤い糸球が入っている。母(姉)が敷いているのはくけだい(絎台)で先端には針山がついている。草花模様の襖、円筒形の手水鉢も明治らしい風情だ。
明治二十年代の子ども風俗が、遊びを中心によくうかがえ、江戸時代から大正の近代へと変化する過程を読み取ることができる貴重な資料。
子どもたちの着物の柄にも明治らしさが感じられる。
宮川 春汀(明治6~大正3)は、愛知県の出身で渡辺小華(華山の次男)や冨岡永洗に日本画を学んだ後に、浮世絵版画に進み、美人画や子ども絵をよく描いた。
日本画のやわらかい筆づかいと、淡い色調で明治の子ども風俗をとらえている。
公文所蔵の「子供風俗」
1.いとかけ 2種 11.ちんちんもがもが 21.茶の湯
2.たまや 2種 12.たけうま 22.手踊
3.おしりの用心 2種 13.たるみこし 23.編もの
4.めんこあそび 14.いくさごっこ 24.ままごと
5.盲案内競走 15.あねさま 25.花串
6.かずひろい 16.十六むさし
7.犬あそび 17.おはじき
8.せんこはなび 18.向乃叔母さん
9.とうせんきょう 19.坊主起こし
10.ぞうりはきかえ 20.千手観音
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