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当世好物八景 さわき好/當世好物八景 さわき好トウセイコウブツハッケイ サワギズキ

当世好物八景 さわき好/當世好物八景 さわき好

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作者名 歌麿  (喜多川 哥麿/喜多川 歌麿)
作者名ヨミ ウタマロ  (キタガワ ウタマロ)
代表明細・シリーズ名称 当世好物八景
落款等備考 哥麿筆
制作者備考
印章等
印章注記
時代区分 享和頃
西暦 1801~1804
形態 大判
種別1 木版浮世絵
種別2 錦絵
種別3
内容1 子ども絵 人物画
内容2 母子絵 美人画
内容3 育児 母 子ども(幼児) 男児 ぽっペン(ビードロ)

追加情報

当世とは「今どき」とか「当世風」のことで、歌麿はこの揃物には町屋の美人女性を
登場させ、その好物を配している。本図は「さわぎ好」な母と子であるが、他に
「子供好」「はなし好」「さけ好」「出好」などが知られる。子どもがらみのほほえましい
風俗がいくつか見られ、この作品もその一つである。
髷を結い始めた男の子が鳴らしているのは、まさに当世風のガラス玩具「ぽっぺん」
(ぽぴん)である。オランダ伝承の玩具でビードロともいい、管を吸うとガラスの底が
振動して「ぽっぺんぽっぺん」と鳴る。こう耳元で鳴らされては、母もさすがに耳を
左手でふさいでいるが、さほど迷惑そうな表情でもない。さわぎ好きな母子であり
この珍しい音色に誘われて買い与えたのも母であろう。二人の間には、母の髻
(もとどり)を結んだ元結(もとゆい)の飾り結びが見えている。
さり気ないおしゃれである。
歌麿ならではの見事な美人画であり母子絵である。当世風のガラス玩具を楽しむ
母子の情景が巧みに表現されている。
「遊びや遊べ展」図録、巻末解説(稲垣進一)にもあるが、「好物」はすきものではなく
「こうぶつ」、幼女は「幼子」ないし「男児」とすべきである。

題は「当世の好物 8つの姿 さわぎ好き」という意味。好物を描いた8枚シリーズの内の
1枚、さわぎ好き。「八」は中国庭湖の名勝瀟湘八景からとった数字である。浮世絵は
ほとんどがこのようにシリーズものとして構成されている。いたずらばかりはさわぎ好き。
幼子が母親の耳元で鳴らすオランダ渡りのガラスのおもちゃ・ほっぴん。口で吹くと
ポッピンポッピンと鳴るという。耳を押さえて顔背ける母親の姿が悩ましく見えるのも
美人画を得意とする哥麿だからだろか。子どもの頭髪は唐子髷の一種で芥子坊
(けしぼう)という髪型。江戸時代には中国の子どもへのヘアーファッションが採り
入れられ、幼いときに頭を剃ると大人になってから太く丈夫な良い髪の毛になると
思われていた。唐子髷はいろいろなスタイルがあり、明治の文明開化で西欧文化が
流入するまで続いた。母親の姿に見るように、この時代の女性の髪型は鬢が燈篭の
ように横に張出した燈篭鬢が流出していた。

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