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幼稚園教育遊双六
ヨウチエンキョウイクアソビスゴロク
作者名
小国政 (小國政/小国政/梅堂 小国政)
作者名ヨミ
コクニマサ (コクニマサ/バイドウ コクニマサ)
代表明細・シリーズ名称
幼稚園教育遊双六
落款等備考
制作者備考
印章等
印章注記
時代区分
明治25年
西暦
1892
形態
種別1
木版浮世絵
種別2
錦絵
種別3
内容1
おもちゃ絵 絵双六
内容2
学びとけいこ ゲーム 遊戯 日常生活 教育双六
内容3
双六 幼稚園 教育
追加情報
テーマ
具体物
位置付け
画中の文字・文章
備考
日本の幼稚園は明治9年に開設された東京女子師範付属幼稚園に始まる。
明20年代になり、ようやく全国に広がるが、裕福な子弟の教育材関であった。
本図にも、豊かな家庭の幼児の遊び、幼稚園生活、礼儀が描れている。
なかでも歌遊びが多いことと、明治27に始まる日清戦争の反映か
軍事調練ごっこの登場していることに驚かされる。
「ふり出し」は、洋式の教室で和服の先生に「数え歌」を教わっている。歌遊びは、ここはどこの細道、蓮花れんげ、守歌(子守歌)、まり歌せっせっせ、いも出し、子をとろ子とろ、兎うさぎ、籠目かごめ、歌舞などである。ゲーム的な遊びは鉤狐(狐つり)くらいである。
幼稚園生活では、入学、単語の図・指教図の勉強、それに前後や教育遊びが行われている。母との関連では出産(図では生産と間違っている)育児(母を慕う)、礼儀(親に礼す)、智育(智恵競)、通学が見られる。
軍事調練ごっこを経て「上り」となり、卒業証書をもらっている。
なかには「田甫の産」「廻れ駒」など今では遊び方のよく分からないものもある。
明治中期、初期幼稚園の様子や、幼児の遊びを知ることができる。
調練 幼稚園卒業
廻れ駒 籠目籠目
兎兎 田甫の雀 こをとろことろ 前後
鉤狐 歌舞 指教図
幼稚園入学 生産の図 いもむし せっせっせ
幼稚園単語の図 小児母慕ふ まりうた もりうた
帰宅親に礼す 幼稚園通学 れんげれんげ ここはどこのほそみち
教育遊び 小児智恵競 かぞへうた ふり出し
(中城正堯氏翻刻)
遊び方「飛び双六」
・絵師の小国政は明治20年頃から明治末に活躍し、風俗画の他
日新・日露戦争の絵を数多く手掛けている。
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