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鬼○外福○内 豆満喜双六/鬼〈をに〉○外〈そと〉福〈ふく〉○内 〈うち〉豆満喜雙六〈まめまきすごろく〉オニワソトフクワウチ マメマキスゴロク/オニハソトフクハウチ マメマキスゴロク

鬼○外福○内 豆満喜双六/鬼〈をに〉○外〈そと〉福〈ふく〉○内 〈うち〉豆満喜雙六〈まめまきすごろく〉

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作者名 芳藤    (一鵬斎 芳藤/歌川 芳藤)
作者名ヨミ ヨシフジ   (イッポウサイ ヨシフジ/ウタガワ ヨシフジ)
代表明細・シリーズ名称 鬼○外福○内 豆満喜双六
落款等備考 一鵬斎芳藤画
制作者備考 辻岡屋文助
印章等
印章注記
時代区分 文久元年9月
西暦 1861
形態
種別1 木版浮世絵
種別2 錦絵
種別3
内容1 絵双六
内容2 ゲーム絵 節分の豆まき
内容3 言葉遊び 双六

追加情報

「豆満喜双六」とあるように、節分の豆まきにちなんだ双六で、「鬼は外・福は内」がテーマ。「おもちゃ芳藤」の作品だけに、「鬼は外、福は内」で、円の外側には鬼のつく言葉、内側には福のつく言葉を並べ、鬼から福へと進んで上りになる仕掛けだ。さらに珍しい円形にあわせて、「鬼○、福○」の「は(わ)」を「○(輪)」で示すという凝りようだ。
「ふり出し」は「鬼が嶋」にやって来た桃太郎、円の中心の「上り」は、豆をまく殿さまと、降伏・平伏する女子どもで、背後には大きな正月の鏡餅が飾られている。各場面は、讚で翻刻された通りであるが、言葉遊びだけに分野は遊戯、昔話、風俗など多岐にわたる。子どもが登場するのは、「おにごっこ」「煮豆屋の小僧」「おにぼうふらとり」「焼き大福」「元服」くらいだ。外側から内側に上る場面は「おにかい(二階)えあがり」と工夫してある。
言葉遊びを子どもたちも楽しんだこと。正月頃に豆まきの行われたことが理解できる。
鬼○外福○内・豆満喜雙六
横三 辻岡屋文助板
一鵬斎芳藤画
*外側振り出しより左回りに、中心部上がりまでの順に翻字。ただし後人による書き入れは翻字せず。
【外側】*「おに」で始まる言葉
○振り出し ひだりへまはる
鬼が嶋
○おにごつ子
○鬼ヶたけ
○おにばな
★細字の説明判読不可

○鬼若丸
○おにもつ
○おにまめ
○おにからやき
○おにぼうふら
○おにがはら
○おにかげ馬
○おには
○おにしめ
○おにかねえあがり
{ (桜模様)へあがる
【内側】*「ふく」で終わる言葉
○顔をふく
{(桜模様)下より
★細字の説明判読不可
○おたふく
○御しふく
○ほらをふく
○へゑふく(平伏)
★細字の説明判読不可
○めしがふく
○ないふく
(六)上り
○あめおふく
(五)上り
○ごふく
(四)上り
○風がふく
(三)上り
○あつたかい大福
(二)上り
○げんぶく(元服)
★細字の説明判読不可

【中心】
○上り
★一つあまれば、…(以下書き込みにより判読不可)
二つ…
三つ…
四つ…
五つ…
(小泉吉永氏翻刻)
遊び方
①「振り出し」外側下部の桃太郎「鬼ヶ島」から始まり、「ひだりへまいる」とあります。左回りにサイコロの目の数だけ進み、「休」に当たれば1回休みです。
②外側を1周すると、階段の絵があり「おにかいにおあがり」とあり、さらに桜マーク「へつづく」とも書いてあります。上の「顔をふく」にも桜マーク「下より」、「左エじゅんにゆく」とあります。
③内側も左回りの飛び双六で進み、「ないふく」から「げんぷく」までのコマに行けば、次は飛び双六の要領で、コマのなかの数字が出れば「上がり」となります。例えば「ないふく」で「六」、「あめふく」で「五」が出れば「上がり」です。他の目なら、その数だけ進み、「上がり」が出るまで、ぐるぐる回ります。

☆この双六は、文久元年の9月に売り出されているが、これは双六が年末年始の遊びだっただけでなく、節分が旧暦では正月とほぼ重なったからである。画面上部には、注連縄飾りとゆずり葉が描かれ、正月らしさを見せている。

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