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勝軍高名出世寿語録/勝軍高名出世寿語録カチイクサコウミョウシュッセスゴロク

勝軍高名出世寿語録/勝軍高名出世寿語録

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作者名 芳年    (魁斎 芳年/月岡 芳年)
作者名ヨミ ヨシトシ    (カイサイ ヨシトシ/ツキオカ ヨシトシ)
代表明細・シリーズ名称 勝軍高名出世寿語録
落款等備考 魁斎芳年画
制作者備考 金松堂 辻岡屋文助
印章等
印章注記
時代区分 慶応2年
西暦 1866
形態 丈長奉書
種別1 木版浮世絵
種別2 錦絵
種別3
内容1 絵双六
内容2 ゲーム絵
内容3 維新 双六

追加情報

出世双六と題にあるが、特定の武将の出世を扱ったわけではなく、合戦で勝名乘りを上げ、出世するための武具、戦術、手柄が紹介してある。類似の双六としては「武芸高名出世双六」(貞秀画、安政4年)などがある。
ふり出しが「操出し」となっており、日章旗を先頭にかかげ隊列を組む幕軍が操り出す場面だ。このような西洋式歩兵の隊列は「鉄炮」「大筒」の枡目にも描かれており、フランス軍の指導による。開戦合図の「ほら貝」「陣太鼓」に始まり、「初陣」「先陣」「一番乘」「一番鑓」「一番首」など高名競いの場面が多く、戦術としては「伏勢」「物見」「分捕」「生捕」「計略」「がある。「討死」「降参」からは「落城」ともなる。「大筒」のほか「地雷火」も登場しているし、馬も大活躍だ。古来の「一騎討」に勝ち、敵将の首「実検」をしたあと、「上り」は勝ち戦の祝賀に能の狸猩(しょうじょう)が舞われている。
合戦の戦術や武具を扱った双六だが、慶応2年の作だけに、古来の伝統的な戦術だけでなく、日章旗や西洋式の隊列を組んだ戦闘が表現されている点が面白い。歴史画を得意とする芳年の前期(三十代)の作品としても注目される。
実検 「上り」 一騎討 地雷火
 落城 計略 先陣 一番首 一番鑓 一番首 一番鑓 一番乘
先陣 組討 生捕 
降参 討死 物見 大筒 騎馬像 初陣 野陣 伏勢 分捕 鉄炮 陣太鼓
螺貝 操出し 
遊び方「飛び双六」
・後に残酷な歴史画を描いた芳年らしい筆致を「討死」や「地雷火」に見ることができる。
・貞秀の「武芸高名出世双六」(安政4年)も同一のテーマだが、伝統的な合戦を武者絵として丹念に描き込んであるのに対し、芳年のこの作品は西洋式軍隊の登場だけでなく、描法彩色にも新しい工夫がうかがえる。

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