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新板昔々さるかに咄しシンパンムカシムカシサルカニバナシ

新板昔々さるかに咄し

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作者名 国郷   (歌川 國郷/歌川 国郷)
作者名ヨミ クニサト  (クウタガワ クニサト)
代表明細・シリーズ名称 新板 昔々さるかに咄し
落款等備考 國郷画
制作者備考 和泉屋市兵衛(泉市)
印章等
印章注記
時代区分 嘉永~安政頃
西暦 1848-1860
形態 大判
種別1 木版浮世絵
種別2 錦絵
種別3
内容1 おもちゃ絵
内容2 昔話 物語こま絵 擬人画 豆絵巻 豆本
内容3 猿蟹(さるかに)合戦 猿 かに うす たまご 蜂

追加情報

国郷のおもちゃ絵「物語こま絵」のシリーズで、これは「さるかに合戦」。
おもちゃ絵の中の「物語こま絵」で画面を格子状に分割して、ストーリーを展開している。物語は、昔話の桃太郎である。このまま眺めて楽しむだけでなく、1段ずつ切って横長につないで豆絵巻にしたり、見開ごとに切ってはり合わせて豆本に仕立てたりする。文字は全く記されてないが、子どもたちはおなじみの昔話をたがいに語りながら豆絵巻や豆絵本を開いて楽しんだ。
これも画面は、1段8こま、8段で合計64こまだが、2面ないし3面連続した場面があり、最後は1段全てが仇討ちになっている。ストーリーは、猿とカニの柿の種とおにぎりの交換に始まり、柿を投げつけられたカニのため、たまご、うす、蜂たちが猿をつかまえ、最後はカニが竹矢来(タケヤライ)の中で仇討ちをして終わる。今日の猿かに合戦と違うのは、火ばちやいろりで爆発するのが焼き栗でなくたまごになっている点である。これは、各こまの地色を赤、桃色、黄色に塗り分けてある。
江戸の子どもたちは昔話をおじいさん、おばあさんから聞かされて育ち、やがて安値なおもちゃや絵で好きな話を買い自分で豆絵巻や豆本に作り、これを仲間に語ってやり、また仲間からも聞かされた。「物語こま絵」は、昔話を子どもたちに自ら語り、仲間と話し聞く楽しみを得る教育的な玩具であった。

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