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風流十二月ノ内 小春 (十月)
フウリュウジュウニカゲツノウチ コハル:10ガツ
作者名
国貞 (歌川 国貞/三代 歌川 豊国/香蝶楼 国貞)
作者名ヨミ
クニサダ (ウタガワ クニサダ/3ダイ ウタガワ トヨクニ/コウチョウロウ クニサダ)
代表明細・シリーズ名称
風流十二月ノ内
落款等備考
香蝶楼國貞画
制作者備考
森屋冶兵衛
印章等
極 版元
印章注記
時代区分
天保頃
西暦
1830-1844
形態
大判
種別1
木版浮世絵
種別2
錦絵
種別3
内容1
人物画 風俗画 子ども絵
内容2
美人画 母子絵 年中行事絵 こま絵
内容3
子ども(幼児) 育児(結髪) 巾着 ネコ 恵比須講 鯛 御神酒 渋紙 くし 季節(10月)
追加情報
テーマ
具体物
位置付け
画中の文字・文章
備考
「風流十二月」のシリーズ名で各月の風物に人物を配した揃物はいくつか見られるが、人物を子どものみにした揃物の代表が石川豊雅の作品であり、この国貞の作品は母子絵で描いた代表作である。画面上部に、各月の風物を描いたこま絵が入れてある。10月は恵比須講。
10月20日は恵比須講の日で、江戸の商家は商売繁盛を願って盛大にお祭りをした。子どもも母の手で、髪をきれいに切り揃えられ、あとは髷を結うばかり。でも退屈で、ひざの猫も逃げ出そうとしている。子どもの服の文様は水火もいとわない心意気を示す「鎌輪ぬ」であり、腰にはお守りと迷子札の入った巾着もつけてある。母は福をいっぱい呼ぶという蝙蝠(こうもり)の小紋だ。前には柿渋を引いた渋紙が広げてあり、さまざまなくし、はけ、はさみが置いてある。こま絵は、えびす様の神像と三方にのせられた御神酒徳利、それにおめでたい鯛。徳利には御幣を立ててある。
一年十二カ月の風物、行事に母子を配した名品。
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