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見立 石橋山子供遊の図  ミタテ イシバシヤマコドモアソビノズ

見立 石橋山子供遊の図  

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作者名 周延    (楊洲 周延)
作者名ヨミ チカノブ   (ヨウシュウ チカノブ)
代表明細・シリーズ名称 見立石橋山子供遊の図
落款等備考 揚州周延筆
制作者備考 林 吉蔵
印章等 版元 彫
印章注記
時代区分 明治21年
西暦 1888
形態 大判3枚続
種別1 木版浮世絵
種別2 錦絵
種別3
内容1 子ども絵
内容2 遊戯 母子絵 見立絵(歴史) 教訓絵
内容3 母と子(幼児 少年) 源頼朝 梶原景時 ザクロ(柘榴) 猫 けんか 武者ごっこ 石橋山

追加情報

治承4年(1180)に伊豆で挙兵した源頼朝が、最初の戦いである石橋山の合戦で敗れた事件を見立絵にしている。緒戦の敗退にめげずに巻上重来、今でいう再チャレンジに成功した頼朝と、敗軍の将を窮地から救った景時を描いてある。
中央で美しい母が幼子を抱き、その手が持つひもの先には猫じゃらしの毬がある。二人が見る左手では、神楽鈴を取り合ってか、幼児が取っ組み合をしている。これは、石橋山で源氏方の佐奈田与一と平家方の俣野景尚が組み合った場面で、廊下から駆け寄るのは平家方の長尾新五である。右の屏風には破れた頼朝が、追われる中で隠れたと栃木のうろを示しており、その前に弓を手に立つ子が頼朝である。兜の子が敵ながら頼朝を見逃してやり、後に鎌倉幕府は重臣となった梶原景時である。座敷には弓やお面が散らばり、庭には石灯籠と柘榴が見え、立派なお座敷だ。
子供遊と題しながらも、石橋山の教訓性が込められている。明治の子ども風俗画として楽しめるだけでなく、たくみに石橋山の見立てに仕上げており、周延らしい見事な三枚俵の作品である。

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