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寺子屋の図 テラコヤノズ

寺子屋の図 

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作者名 為本蘇牛
作者名ヨミ
代表明細・シリーズ名称 寺子屋の図
落款等備考
制作者備考
印章等
印章注記
時代区分 未詳 ※江戸後期
西暦
形態 その他
種別1 肉筆浮世絵
種別2 絹本着色
種別3
内容1 風俗画 子ども絵
内容2 手習い絵
内容3 寺子屋 学習 罰(立たされ) 助手 個人指導 自学自習

追加情報

寺子屋を描いた彩色肉筆画であるが、武士ないしは浪人が師匠の厳しい学習風景を描いてある。いわゆる「雷師匠」が教える寺子屋で、その教室風景をよくとらえてある。特に寺子屋では基本的には生徒の進度ごとに、往来物(教科書)が与えられ、個別に指導を受けると、あとは手習いを中心に自学自習をおこない、適宜師匠のチェック・指導をうけ、与えられた課題を習得していると、新しい課題に進んだ。怠けたりいたずらをすると、罰があった。それらがよく表現されている。
風の前に座った厳めしい師匠がおり、一人の寺子(生徒)を呼んで読み書きの成果を確認し、指導している。生徒は、自分の天神机を運んで、個人指導を受けている。その右手(画面左)には、次に指導を受けると思われる生徒が、控えている。画面右手前には助手の指導者がおり、やはり一人を指導している。左手前では、寺子達がたがいに向き合う形で机を並べ、各自お手本を自学自習で書写しているが、隣同士で話す子もいる。画面下端の子はどうやら泣いているようだ。部屋の後部には「忠孝」の額が掛けてあり、その下には罰をうけ、線香と茶碗を手に机に立たされた子がいる。
寺子屋の肉筆図は大変少ないが、この作品は寺子屋の机の配置から、一人ずつ呼んでの指導ぶり、さらには罰で立たされた子まで、リアルに描いてあり、教育史料として大変貴重である。日本教育史の専門家からの評価も高い。落款がなく、絵師・作画期は未詳であるが、江戸後期の作と思われる。

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