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幼童諸芸教草 仕立もの/幼童諸藝教草 仕立ものヨウドウショゲイオシエグサ シタテモノ

幼童諸芸教草 仕立もの/幼童諸藝教草 仕立もの

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作者名 国芳   (一勇斎 國芳/歌川 国芳)
作者名ヨミ クニヨシ   (イチユウサイ クニヨシ/ウタガワ クニヨシ)
代表明細・シリーズ名称 幼童諸芸教草
落款等備考 一勇斎國芳画
制作者備考 丸甚
印章等 版元
印章注記  
時代区分 弘化頃
西暦 1844-1848
形態 大判
種別1 木版浮世絵
種別2 錦絵
種別3
内容1 子ども絵 人物画 教育画
内容2 美人画 日常生活 稽古絵
内容3 母 少女 家事(裁縫 仕立て物) 物差し はさみ 反物 裁縫箱

追加情報

幼童、すなわち児童に教えるべき諸芸を絵解きした揃物の一つで、「仕立物」(裁縫)を娘に教える母である。庶民は着物も手づくりであり、季節ごとに洗い張り・仕立て直しが必要で、仕立物は女性が身につけておく大事な技であった。この揃物には他に「手習い」「膳」などがある。
右上の朝顔の花輪に「幼童諸芸教草」と表題があり、左に「仕立もの」、そして本を開いたこま絵に讚が入っている。右手に座った母が反物を広げ、左手の娘がその中ほどを持ち、端は手前にのびている。反物を裁つところだ。二人の間には、竹の物差しや鈴をつけたはさみがある。後方には裁縫箱が置いてあり、赤い針山(針刺し)が見えている。二人は青い縁取りのついた敷物の上で仕立てものをしている。
幕末の児童に必要とされた学芸や技芸を知ることができる貴重な教育画である。江戸後期の著名な絵師・国芳がこのような教育画を手がけたのには、天保の改革による美人画規制への対応と思われる。讚にまじない文句が含まれている点でも貴重。
諸芸幼童教草「仕立もの」
つの国のあしきのゑびすきぬたちて
ゐる日もときもきらはざりけり
*この歌は既に享保元年刊『女大学宝箱』の頭書にも「いそぎ物たつ時の歌」として紹介されている。裁縫に関する俗説として、裁縫にふさわしくない日(申の日)があり、このような時にやむを得ずする場合に唱えた歌という。なお『女大学宝箱』にはこの歌とともに「からこくのあらき夷のきぬなれば、時をも日をもきらはざりけり」の歌が紹介されている。
仕立もの
つの国のあしきのゑびすきぬたちて
ゐる日もときもきらはざりけり
*裁縫をしてはならない日でも、緊急でやらざるを得ないときにこの歌を口ずさめば、大丈夫とされた(迷信)。
(小泉吉永氏翻刻)

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