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日本花図絵 花咲の翁 昔話 /日本花圖繪 花咲の翁 昔話
ニホンハナズエ ハナサカノオキナ ムカシバナシ
作者名
月耕 (尾形 月耕)
作者名ヨミ
ゲッコウ (オガタ ゲッコウ)
代表明細・シリーズ名称
日本花図絵:日本花圖繪
落款等備考
月耕
制作者備考
印章等
印章注記
時代区分
明治32年
西暦
1899
形態
大判
種別1
木版浮世絵
種別2
錦絵 [木版画]
種別3
内容1
物語絵
内容2
昔話 おとぎ話 花咲爺
内容3
花咲爺 桜 殿様
追加情報
テーマ
具体物
位置付け
画中の文字・文章
備考
尾形月耕は安政6年の生まれで、明治のさし絵画家、浮世絵師、そして日本画家として活躍した。この「日本花図絵」シリーズに関しては資料がなく、他にどんな作品があったか不明だが、日本の代表的な花を取り上げ、その花をめぐる伝説や故事をからめて描いたと思われる。この図は桜であり、昔話の「花咲爺」から、枯木にみごとな花を咲かせた場面を描いている。
大木に登った正直な爺さんが、欲張り爺さんに燃やされた臼の灰をまくと、枯木に花(桜)がいっせいに咲く。下では、殿様の行列が歩みを止めて見物しており、床几に座って眺めていた殿様も大喜びのようだ。背後には田んぼが広がり、さらに遠景には高山がかすみに浮かんでいる。なお、この話の発端は正直爺さんの愛犬による「ここ掘れワンワン」で、宝物の発掘から欲張り爺さんとの対比で物語が展開する。
江戸後期から昔話は絵草紙や豆本、さらに浮世絵にもなり、子どもたちに愛好されるが、明治期の浮世絵では金太郎以外は数が少なく、この作品は貴重である。
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