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川中島大合戦謙信信玄太刀打ノ図カワナカジマダイガッセンケンシンシンゲンタチウチノズ

川中島大合戦謙信信玄太刀打ノ図

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作者名 国芳  (一勇斎 國芳/歌川 国芳)
作者名ヨミ クニヨシ  (イチユウサイ クニヨシ/ウタガワ クニヨシ)
代表明細・シリーズ名称 川中島大合戦謙信信玄太刀打ノ図
落款等備考 一勇斎國芳画
制作者備考 山甚
印章等
印章注記 名主1 版元
時代区分 弘化頃
西暦 1844-1848
形態 大判3枚続
種別1 木版浮世絵
種別2 錦絵
種別3
内容1 物語絵 武者絵
内容2 物語 伝説 歴史 武者
内容3 川中島 合戦 上杉謙信 武田信玄 原大隅守

追加情報

江戸時代に最も人気のあった戦国合戦「川中島の戦い」の戦いを描いた武者絵である。甲州流の軍学書である『甲陽軍鑑』などをもとに、川中島での武田信玄と上杉謙信の激戦が描写されている。両者の戦いは五度に及ぶが、江戸時代には四度とされ、これは永禄4年9月の四度目の合戦だ。武田軍は妻女(さいじょ)山に陣取った上杉軍を、前後から挟撃する「啄木鳥(きつつき)戦法」をとるが、上杉方は先に山を下りて、千曲川を渡る武田軍の本隊を猛襲する。本図は、千曲川での両軍の激突である。
三枚続の画面いっぱいに千曲川が蛇行する中、愛馬・法(ほう)正月毛(しょうつきげ)にまたがり激流に乗り入れた謙信が、三尺六寸の太刀で信玄に切り付けると、逃げる信玄はからくもその刃を軍配団扇で受け止めている。謙信の後からは、武田方の原大隅守が黒毛の馬でかけつけ、長槍で謙信を狙うが突き損ねて馬の尻を刺し、驚いた馬は棒立ちとなって走り去る。信玄がかろうじて危機を脱する名場面で、周辺では両軍の武将たちが、懸命に戦っている。絵師は、武者絵の名人と呼ばれた国芳だけに、波立つ川面での激戦を見事に描いている。
川中島での謙信・信玄の激突は子どもたちにも好まれ、双六やおもちゃ絵でも知られるが、これは国芳による本格的な武者絵である。二人の対決は、普通河原の床几に座した信玄に、突如現われた謙信がおそいかかる図で示されるが、国芳は舞台を川面に置き、山上から俯瞰した視線で、三武将(謙信・信玄・原)の戦い振りをくっきりと浮き上がらせている。なお、軍師山本勘介は啄木鳥戦法の失敗に責任を感じ、敵陣に突入奮戦の末に自刃したとされる。

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