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源氏後集余情 わかむらさき ゲンジゴシュウヨジョウ ワカムラサキ

源氏後集余情 わかむらさき 

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作者名 三代 豊国/国貞 (三代 歌川 豊国/歌川 国貞)
作者名ヨミ 3ダイ トヨクニ/クニサダ (3ダイ ウタガワ トヨクニ/ウタガワ クニサダ)
代表明細・シリーズ名称 源氏後集余情
落款等備考 豊國画
制作者備考 林庄
印章等 年月 改 版元
印章注記 巳十一
時代区分 安政4年11月
西暦 1857
形態 大判(間判)
種別1 木版浮世絵
種別2 錦絵
種別3
内容1 人物画 物語絵(源氏物語)
内容2 美人画 やつし
内容3 源氏物語の若紫 折り紙 振袖 料紙箱 はさみ

追加情報

源氏後集(ごしゅう)余情(よじょう)とは源氏五十四帖(ごじゅうよじょう)をさし、この揃物では源氏物語の各帖に登場する主要人物を選んで描いてある。源氏五十四帖の揃物には、古くは西村重信の漆画「源氏五十四まい」から、明治の豊原国周「現時五十四情」まであり、歌川広重も「源氏物語五十四帖」を数枚手がけている。源氏物語は絵巻で知られるが、浮世絵でもよく画材になっている。この若紫は、光源氏が北山の僧庵でのぞき見てたちまち見せられた可憐な少女で、後に光源氏の伴侶となる紫の上である。
姫君(若紫)は、江戸の武家娘風俗で描いてあり、紫すみれの振袖を着て、赤い亀甲花菱文に青い唐花を配した帯を締めている。髪には花かんざしを着け、折鶴を手にしており、折紙(折形)遊びに夢中である。前方には折り紙が重ねられ、折り上がった三方と、小鈴を付けた糸切りばさみが乗せてある。横に置かれた蒔絵の料紙箱には、若松と亀甲模様が散らしてある。画面には上・中・下と三段に分けて砂子摺を施し、王朝の優雅な雰囲気を表現してある。砂子摺は、黄や茶の小さな四角形や斑点を摺り、金箔の小片を散らしたような効果を出す技法である。画題も短冊と色紙に納めてある。
源氏物語の江戸庶民への普及ぶりがよく伺える作品である。源氏五十四帖の各帖の名称は、浮世絵だけでなく寺子屋の往来物や双六にもなっており、子どもたちも王朝の華麗な物語の世界に親しみ、憧れていたようだ。

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