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浮世二十四好 楊香
ウキヨニジュウシコウ ヨウキョウ
作者名
英泉 (渓斎 英泉)
作者名ヨミ
エイセン (ケイサイ エイセン)
代表明細・シリーズ名称
浮世二十四好
落款等備考
渓斎英泉
制作者備考
印章等
極 版元
印章注記
時代区分
文政頃
西暦
1818-1830
形態
大判
種別1
木版浮世絵
種別2
錦絵
種別3
内容1
子ども絵 人物画
内容2
美人画 [母子絵] 子ども見立絵
内容3
育児(おんぶ) 美人 母 子ども(幼児 女子) ねこ 楊香 弾き猿
追加情報
テーマ
具体物
位置付け
画中の文字・文章
備考
中国の古今の孝子二十四人を集めた「二十四孝」の見立絵である。楊香は父と
山中に行き虎に出会うも、「わが命を虎に与え、父を助けたまえ」と天に祈り
ともに助かる。
美しい母の背で、楊香に見立てた子どもが軒下の梅の鴬(うぐいす)をねらう虎猫を追い払っている。
子どもが持っているのは「弾き猿」で、布製のくくり猿を棒に取りつけ、竹のばねで
上下させる玩具である。子どもは腰に赤い巾着をつけ、母の肩につかまった左手の
下には、七宝つなぎの小袖の下から白い足がのぞいている。右後ろには
おもちゃ入れの篭があり三番叟のかぶりものや、犬張子が見え、福良雀も落ちて
いる。梅がほころび始めた新春の母と子の情景である。
江戸後期の漢文学者 江村北海が幼児へ「余は絵入りの『二十四孝』の本を最初に
つかわし」(『授業編』)と説いたように、広く普及していた教訓書で、子ども用の絵草子
にも錦絵にもなっていた。『二十四孝』の普及ぶりを示す作品の一つ。
浮世二十四好・楊香(ようきょう)
軒の鴬をねらふ虎猫を見て「シツ 」と追ふ娘の言葉を聞て、家根(やね)え行(ゆく)。楊香が孝に感じたる虎に見立しこぢつけの好とす。
渓斎英泉画
(小泉吉永氏翻刻)
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