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見立 二十四孝之内 楊香  ミタテ ニジュウシコウノウチ ヨウコウ

見立 二十四孝之内 楊香  

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作者名 貞虎   (五風亭 貞虎/歌川 貞虎)
作者名ヨミ サダトラ   (ゴフウテイ サダトラ/ウタガワ サダトラ)
代表明細・シリーズ名称 見立二十四孝之内
落款等備考 五風亭貞虎画
制作者備考 森田屋
印章等 極 版元
印章注記
時代区分 天保頃
西暦 1830-1844
形態 大判
種別1 木版浮世絵
種別2 錦絵
種別3
内容1 人物画 子ども絵
内容2 美人画 見立て絵
内容3 美人(母) 子ども(男子 少年) 猫 楊香(こま絵) 鳥籠 ござ 箱枕

追加情報

「二十四孝」の「楊香」の見立絵である。「二十四孝」は中国で古今の孝子二十四人を選んでまとめた本で、江戸時代には「御伽草子」などによって広く紹介された。教訓性の強い孝行談話であるが、浮世絵でも国芳「二十四孝童子鑑」などがある。楊香は、父と山中へいった楊香が虎に出会い「わが命を虎に与え、父を助けて給え」と祈ったところ、その孝行に感じた天が虎を退けさせ、救った話である。これはその見立絵で江戸の猫と母子に置きかえてある。
右上のこま絵に父をかばって虎に立ち向かう楊香が描かれている。見立絵では、夏のひととき、午睡を楽しむ母と子のスキを狙って、鳥籠の鳥を襲おうとした猫を追い払う男子である。男子は鉢巻をしめ、黒い腹掛けを着て、右手でしっかり鳥籠を持ち、左手で猫を払っている。母は敷き蒲団に立ち、肩に手ぬぐいをかけ、ござを持っている。足元には箱枕が倒れている。左手の柵には蚊帳と蒲団があり、柱にははたきが掛けてある。
「二十四孝」は教訓画として好まれたようで、見立絵も春信はじめ数多く制作されたが、江戸後期では、英泉「浮世二十四孝」と、貞虎「見立二十四孝」が代表作である。
「楊香」の見立絵では先行作品として英泉「浮世二十四孝 楊香」(公文蔵)があり、この作品の讚には「軒の鶯をねらふ虎猫を見て…」とある。  

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