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風流子宝船
フウリュウコダカラブネ
作者名
歌麿 (喜多川 哥麿/喜多川 歌麿)
作者名ヨミ
ウタマロ (キタガワ ウタマロ)
代表明細・シリーズ名称
風流子宝船
落款等備考
哥麿書初
制作者備考
村田屋治郎兵衛
印章等
印章注記
時代区分
文化2年
西暦
1805
形態
大判3枚続
種別1
木版浮世絵
種別2
錦絵
種別3
内容1
人物画 子ども絵
内容2
美人画 やつし(福神) 吉祥画 見立絵 母子絵
内容3
七福神 宝船 初夢 母子
追加情報
テーマ
具体物
位置付け
画中の文字・文章
備考
江戸の人々は、正月二日の夜には宝船の絵をまくらの下に敷いて寝た。いい初夢を見るためであり、宝船に米俵、七福神、宝づくしなどをのせた浮世絵が、縁起物として数多く出版された。
歌麿はここでは七福神を子宝で表しており、母の乳房を吸う大黒天をはじめ、げきしゅ鷁首を飾った船上には布袋を先頭に、毘沙門天、恵比寿、弁才天、吉祥天、寿老人がいる。車のついた宝船を、母たちが引きかつ押しており、美人画でもあるが歌麿全盛期の輝きはない。
この図には「乙丑歳旦歌麿書初」とあり、歌麿が亡くなる前年である文化二年正月用の作品と分かる。歌麿には七福神と子どもたちによる潮干狩の三枚続「七福神潮干狩」もある。
主要な女性の裾模様はめでたい松竹梅に描き分けてあり、特に右端の松には折鶴を入れてある。なお、七福神の大黒には槌、布袋には団扇、毘沙門天には宝棒、恵比須には釣竿を鯛、弁財天には琵琶、吉祥天には宝尽しの振袖、寿老人には如意を配してある。
初夢の吉祥画としての宝船だが、母子絵仕立てにして、七福神を子どもにしてある点がユニークである。江戸の人たちの福神来訪という初夢への願望をよくうかがうことができる。
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