作品検索結果詳細

おはなしオハナシ

おはなし

拡大して見る

作者名 夢二   (竹久 夢二)
作者名ヨミ ユメジ   (タケヒサ ユメジ)
代表明細・シリーズ名称 おはなし
落款等備考 夢二
制作者備考 松永 安生:彫摺
印章等
印章注記
時代区分 大正
西暦 1912-1926
形態 その他
種別1 近代版画 新版画
種別2 木版画
種別3
内容1 子ども絵 人物画
内容2 母子絵
内容3 母と子 読み聞かせ 本 人形

追加情報

大正時代の叙情画家として知られる竹久夢二の母子絵である。画家であるとともに、今でいうイラストレーターとして、また版画家としても活躍した夢二は、女性の絵も子どもの絵も多く残しているが、母子絵は少ない。浮世絵の世界とは異なり、近代の母子関係を暗示している。
大きな椅子に座った和装姿の母と、そのひざに抱かれた少女である。横顔の美しい母は、大きな本を開いて読んでいるが、人形を抱いた少女は、大きな目をじっと正面に向けたままだ。「おはなし」と題がついているが、少女の想いは本の中にとどまってはいないようだ。椅子の太い棒縞も、背後の木の葉も落ち着いた色調でデザイン化されており、中央の母子もモダンさの中に近代のやるせなさを感じさせる母子絵である。
竹久夢二による母子絵の代表的な作品であり、新しい母子の姿をうかがうことができる作品である。特に、画中の子どもが、正面すなわち絵の鑑賞者を見つめる構図は浮世絵にはない図である。
この作品には彫師・摺師として松永安生の名が記され、また摺部数300部の中の35番であることも明示されている。西洋版画のデータ表記を取り入れた新版画である。

原画貸出などの問い合わせはこちらこの画像をご利用されたい方はお問い合わせよりご連絡ください

5,000円
から
まで

公文と子ども浮世絵

カテゴリで見る浮世絵