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明治立身双六/明治立身雙六メイジリッシンスゴロク

明治立身双六/明治立身雙六

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作者名 富岡 永洗/画・幸田 露伴/考察
作者名ヨミ トミオカ エイセン・コウダ ロハン
代表明細・シリーズ名称 明治立身双六
落款等備考
制作者備考 博文館
印章等
印章注記
時代区分 明治31年
西暦 1898
形態 その他
種別1
種別2
種別3
内容1 絵双六 出世 教訓
内容2 ゲーム絵 日常生活 一枚もの貼り合わせなし 
内容3 明治の立身出世 立志 双六

追加情報

明治になると四民平等となり、努力次第で栄達できるとされ、立身出世は若者たちの明確な目標にされた。これは立身出世をめざす若者を鼓舞するための双六である。ニュートンの引力発見の場面も登場するが、これは明治4年に発売され、ベストセラーになった。『西国立志編』(サミュエル・スマイルズ著、中村正直訳)などで、勤勉忍耐と深思熟察の大切さの事例として紹介されたものだ。全体に教訓色も強い。
「ふり出し」宮参りの祝いに贈られる犬張子で、これにでんでん太鼓を生麻で結びつける風習が明治・大正期にあった。ここから右側の縫い物でくらす「貧」か、馬で通学する「富」かに進む。あとは「飛び双六」で進むが、右側は「堕落」「怠慢」「多欲」で身を持ちくずし、「悔後」して「積善」に励むか、天女が「僥倖」をたまたま運んでくれるのを待つしかない。左側は「立志」を持ち「武・農・工・商」に励み、「文」「師」を尊び、「守節」を心がければニュートンがリンゴで引力を発見したように「自得」の境地に至り、「上り」となる。「上り」は岬の巌松に鶴が舞い、蓑亀が遊ぶ仙境だ。
明治時代になり、封建的な身分制度がくずれると立身出世が声高にとなえられ、数多くの立身出世双六が作られた。本品は、その代表的なもので、大手出版社の博文館が幸田露伴、富岡永洗を起用して制作している。
守節 立志文 立志商 立志工 自得 立志師 立志武 立志 立志農 上り 僥倖 ふり出し
多欲 積善 怠慢 富 悔後 随落 貧
遊び方「飛び双六」
・明治の出世双六には「官負商人振分出世双六」「新板開花勉強出世双六」「男子教育出世双六」「女子学校勉励寿語録」など多数ある。

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