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むかしむかしあか本じたて頼光山入双六
ムカシムカシ アカホンジタテ ライコウヤマイリスゴロク
作者名
国安 (歌川 國安/歌川 国安)
作者名ヨミ
クニヤス (ウタガワ クニヤス)
代表明細・シリーズ名称
むかしむかしあか本じたて頼光山入双六
落款等備考
國安画
制作者備考
加賀屋吉右ヱ門
印章等
印章注記
時代区分
文政~天保頃
西暦
1818-1844
形態
間倍判
種別1
木版浮世絵
種別2
錦絵
種別3
内容1
絵双六
内容2
ゲーム絵 伝説 物語絵 英雄豪傑 文芸双六 赤本 折り変わり
内容3
双六 頼光 金太郎 山姥 鬼 土ぐも(山ぐも)物語では山ぐも、能では土ぐも 羅生門 渡辺綱 四天王
追加情報
テーマ
具体物
位置付け
画中の文字・文章
備考
赤本などで親しまれた源頼光と四天王の、いくつかの物語をアレンジして
1枚の双六にまとめてあり、頼光と四天王による鬼退治を中心とする活躍が
テーマである。
絵双六としての特色は、「上り」が折り変わり仕立てになっていることである。
「ふり出し」の左に添えた絵は源氏の笹りんどうの幕の下に座る四天王である。そして、山姥と金太郎(四天王の一人坂田金時)、渡辺綱が登場する。二段目は、鬼の仕わざとされる都のさまざまな事件で、姫がさらわれ、羅生門でも黒雲に乗って鬼が出現、綱が金札を手にかけつけ、その手を切るが
おばに化けた鬼がうばい返しに来る。三段目はくも退治と、天子の勅諚を受けて、酒呑童子を討ち取りに出発、布洗いの女性に様子を聞く場面だ。四段目には、遠目鏡で見張る鬼と、神霊に毒酒をもらう頼光たち、そして鬼の館での酒盛である。酒盛りで、一か六が出れば「上り」で、この枡目をめくる。すると頼光だちに首を切られた鬼が、口から火を吹きながら夜空に浮かぶ場面が現れる。
一、六以外の目が出ると、指定の枡目まで逆もどりする。
赤本の物語に題材をとった絵双六はいくつか知られるが題に赤本と入れ、また「むかしむかし」の語り口を織り込んだ例は少なく貴重。鬼退治をテーマにした絵双六も少なく、さらに折り変わりの手法を使っている点でも貴重。
表面:酒もり
しんれい 裏面:上り 鬼神退治 とを目がね
鬼館 くもたいじ ちしふ あしきり ちょくじょう「 ぬのあらひ
(血渋か?)
からうと つながおば きたのやね 金札 らしようもん ひめさらひ
つな 金太郎 山うば (四天王) ふり出し
(下線印、要確認)
(中城正堯氏翻刻)
・遊び方「飛び双六」
・赤本および公文所蔵「頼光山入往来」と、内容要検討。
・国安は豊国門下で役者絵や美人画で知られるが、天保3年39才で死亡。公文蔵「甲申新版 頼光山入往来」も国安の絵。
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