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江戸砂子子供遊 日本堤
エドスナココドモアソビ ニホンヅツミ
作者名
芳幾 (歌川 芳幾)
作者名ヨミ
ヨシイク (ウタガワ ヨシイク)
代表明細・シリーズ名称
江戸砂子子供遊 日本堤
落款等備考
芳幾画
制作者備考
印章等
印章注記
時代区分
万延元年
西暦
1860
形態
大判
種別1
木版浮世絵
種別2
錦絵
種別3
内容1
子ども絵 風俗画 風景画
内容2
名所 遊戯
内容3
子ども(男子 少年) 遊び 悪戯 日本堤 かご 瓜 西瓜の皮 満月
追加情報
テーマ
具体物
位置付け
画中の文字・文章
備考
江戸各地で天真爛漫に遊ぶ子どもを描いた揃物の一枚で、これは日本堤とあり、吉原へ向かう駕籠の通り道に瓜や西瓜の皮を撒いたいたずらっ子が、足をすべらせた駕籠かきと飛び出した客を笑っている。こうなると、遊びと云うよりいたずらである。しかし、吉原へ繰り出す遊び人に対してのいたずらは、地域の大人たちも大目に見たようだ。
ここは満月に雁の群れが浮かぶ夏の夜の日本堤である。子どもたちが撒いておいた真桑瓜や西瓜の皮に足をとられて、吉原へ急ぐ駕籠が見事に転び、駕籠から客が投げ出されている。客は刀を差しており、武士のようだ。前の担ぎ手は転んでいたそうだが、後の相棒は笑っている。後ろでは、二人の子どもがしてやったりと大喜びで、手振りも豊かにはやし立てている。右手には「開帳」の札があり、近くの寺院で秘仏がご開帳中のようだが、客の行先は寺院より吉原だろう。風にゆれる柳の下には提灯の下がった茶店が見えている。
幕末の錦絵には、時代を反映して子どもの遊びを描きながらも、黒船来航のなかで的確な対応が出来ない武士への風刺を込めた作品が見られる。これも吉原通いに夢中で、足下を見ない武士への批判が感じられる作品である。
日本堤は、隅田川を舟で上って吉原に向う客が、山谷堀で舟を降りて大門へ行く道筋であった。
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