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蒙御覧豊年子供角力 ゴランコウムルホウネンコドモズモウ

蒙御覧豊年子供角力 

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作者名 芳虎   (歌川 芳虎)
作者名ヨミ ヨシトラ  (ウタガワ ヨシトラ)
代表明細・シリーズ名称 蒙御覧豊年子供角力
落款等備考 芳虎画
制作者備考 加藤 清兵衛
印章等 年月改  版元 彫
印章注記
時代区分 文久頃
西暦 1861-1864
形態 大判
種別1 木版浮世絵
種別2 錦絵
種別3
内容1 子ども絵
内容2 遊戯画 相撲絵
内容3 相撲 子ども相撲 行司 屋台

追加情報

子どもによる角力(相撲)大会である。江戸後期には相撲を職業とする力士が誕生し、江戸では春秋二回入場料をとって勧進相撲が両国回向院で開かれ、人気を呼んだ。相撲の人気が高まるとともに子どもによる相撲大会が各地で開かれ、その様子が浮世絵にも描かれている。
中央の土俵で組み合っている二人の四股名は、鬼若と荒馬である。上下姿の行司は木幟猿之助、控え行司には伊予守牛之助、側に「角力」の扇を持った呼び出しの曽呂利新三がいる。右の土俵下に陣取る力士でひときわ大きく綱を締めて立つのは大関・龍王で、太刀持ちもいる。左の大関は虎王で、やはり太刀持ちが控えている。背後には屋台の店も出ており、酒を飲んで真っ赤な客や、赤ん坊をおんぶした母もいる。画面上部には興行の看板と、番付を入れてある。看板に豊年子供角力とあるのは、古代では相撲が五穀豊穣を願う神事だった名残りである。地域の子供組が若者組の補助で開催したとあり、絵師・芳虎の名も記してある。番付には、源氏山悪源太とか鬼若鯉之助など、伝説的怪力の人物名をもじった四股名が見られる。
江戸後期の子ども相撲の隆盛ぶりをよく示すよい作品である。春信などの初期錦絵にも相撲の場面は登場するが、土俵もない広場でただ子どもが組み合って遊ぶ場面に留まっている。それが、江戸後期になると、このような盛大な子ども相撲大会となってくる。同じような作品に国貞「新板子供遊び相撲の図」(公文蔵)がある。
江戸の勧進相撲では、番付の最上位は大関であり、大関の中で技量・力量抜群の者に四手を垂らした綱を締めることが許され、横綱と呼ばれた。

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