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稚芸能琴碁書画
オサナゲイノウキンゴショガ
作者名
国貞 (香蝶楼国貞/歌川国貞 後の豊国三代)
作者名ヨミ
クニサダ (コウチョウロウ クニサダ/ウタガワクニサダ ノチノトヨクニ3ダイ)
代表明細・シリーズ名称
稚芸能琴碁書画
落款等備考
香蝶楼國貞画
制作者備考
佐野屋喜兵衛(佐野喜)
印章等
版元
印章注記
時代区分
天保頃
西暦
1830-1844
形態
大判竪2枚続
種別1
木版浮世絵
種別2
錦絵
種別3
内容1
子ども絵
内容2
手習い絵 稽古絵 子ども見立て絵 竪2枚続
内容3
琴棋 書画 碁盤 人形 ひもの福笑い
追加情報
テーマ
具体物
位置付け
画中の文字・文章
備考
稚とは幼い子どもであり、琴碁書画という四つの芸能に取り組む娘たちを描いてある。琴碁(棋)書画は、中国で士君子(徳・学問とも高い人)・雅人(風流な人)がたしなむ四つの芸で、琴・囲碁・書道・絵画をさし、画題にもよくなった。日本でもこの画題は好まれたが、浮世絵ではもっぱら美人見立になっている。この作品は、人物を娘たちに置き換え、戯画的な要素も織り込んである。
竪二枚続の画面に、上から碁・琴・書・画である。碁は、布を掛けた碁盤の上で小さなあやつり人形を踊らせる姉娘である。この人形は背後から手を差し入れてあやつり、碁盤人形とよばれた。次は琴である。三番目は書道であるが、この娘は手習いはそっちのけで、四番目の娘とこよりを使った福笑いを楽しんでいる。この福笑いは、目隠しをした子にこよりの目鼻などを順次渡して、顔を作らせる遊びだが、画に当てている。手習いの子の机は天神机で、硯箱(すずりばこ)と折り手本、それにこよりが置いてある。机の下には、手習い帳がたたんで重ねてあり、水入れを乗せてある。
琴棋書画に取り組む人物を娘達に置き換え、しかも碁は碁盤人形、書画は福笑いにと戯画化してあるところに特色がある。また、竪二枚に巧に人物を配し、あたかも掛軸であるかのように、回りを飾ってある点も珍しい。碁盤人形・こよりの福笑いとも浮世絵にはほとんど登場せず、貴重。
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