芳盛(歌川 芳盛)
昔噺舌切雀
元治元年 (1864)
資料名1
昔噺舌切雀
史料名1よみ
むかしばなししたきりすずめ
史料名Roma1
mukashibanashishitakirisuzume
絵師・著者名
芳盛(歌川 芳盛)
Creator
落款等備考
芳盛画
板元・製作者
制作年和暦
元治元年
制作年西暦
1864
書誌解題
資料名1
昔噺舌切雀
資料名2
史料名1よみ
むかしばなししたきりすずめ
史料名2よみ
史料名Roma1
mukashibanashishitakirisuzume
史料名Roma2
Title
Alternative title
シリーズ名・代表明細
昔噺舌切雀
絵師・著者名
芳盛(歌川 芳盛)
絵師・著作者名よみ
よしもり   (うたがわ よしもり)
Creator
管理No.
00000138
管理No.枝番号
000
落款等備考
芳盛画
板元・製作者
彫摺師
制作年和暦
元治元年
制作年西暦
1864
制作年月
書誌解題
判型・形態
大判3枚続
印章の有無
印章内容
複製フラグ
種別1
木版浮世絵
種別2
錦絵
種別3
内容1
物語絵
内容2
昔話 おとぎ話
内容3
舌切り雀 つづら 化け物 妖怪
テーマ
「昔噺舌切雀」は昔話の代表的な物語であるが、地方や時代によってストーリーの展開には違いがある。ただ、最後は、親切な爺さんが雀にもらった軽い葛籠(つづら)からは宝物が出る。一方、欲深い婆さんのもらった重い葛籠からは妖怪が現れて婆を襲う。動物愛護と勧善懲悪の話である。
具体物
右の爺さんが開けた黒い葛籠からは、雀の兵士たちが次々と跳び出している。左の婆さんが開けた眼のある黒い葛籠からは、妖怪たちが次々と現われ、葛籠の紐も蛇となって婆さんに襲いかかり、婆さんは腰を抜かしている。画面の上部では、婆さんの葛籠から出た一つ目小僧、三つ目入道などの化け物・妖怪を兵士や火消しの姿をした雀が退治している。さらに、宝珠・分銅・隠れ蓑・七宝・打出の小槌・隠れ笠など宝尽くしや、火消組のまとい・梯子(はしご)、それに稲荷社の幟も見られる。
Comments
位置づけ
これも「猿蟹敵討之図」と同様に、単に昔話の場面でなく、当時の世相を反映したものと思われ、今後さらに研究が必要である。
讃・画中文字
自由記入欄
この作品が制作された元治元年は、第一次長州戦争や四国艦隊の下関攻撃のあった年であり、単なる昔話の絵でなく、時局風刺画の可能性がある。黒い葛籠が黒船の象徴ともとれ、黒船来航と開国による混乱を風刺しているかも知れない。中央右上部に、顔が橘紋の兵士もいるが、この紋は井伊家のものである。
江戸の風刺画は、駒澤大の南和男教授がご専門だが、この作品はまだ取り上げていない。
この図は国立国会図書館にもあるが、刷色のみでなく絵柄も部分的に異なっており、別版である。
史料分類
絵画