
猿蟹敵討之図:猿蟹敵討之圖
万延元年 (1860)
- 資料名1
- 猿蟹敵討之図:猿蟹敵討之圖
- 史料名1よみ
- さるかにかたきうちのず
- 史料名Roma1
- sarukanikatakiuchinozu
- 絵師・著者名
- 一恵斎 芳幾(歌川 芳幾)
- Creator
- 落款等備考
- 一恵斎 芳幾画
- 板元・製作者
- 制作年和暦
- 万延元年
- 制作年西暦
- 1860
- 書誌解題
- 資料名1
- 猿蟹敵討之図:猿蟹敵討之圖
- 資料名2
- 史料名1よみ
- さるかにかたきうちのず
- 史料名2よみ
- 史料名Roma1
- sarukanikatakiuchinozu
- 史料名Roma2
- Title
- Alternative title
- シリーズ名・代表明細
- 猿蟹敵討之図
- 絵師・著者名
- 一恵斎 芳幾(歌川 芳幾)
- 絵師・著作者名よみ
- よしいく (いっけいさい よしいく/うたがわ よしいく)
- Creator
- 管理No.
- 00000444
- 管理No.枝番号
- 000
- 落款等備考
- 一恵斎 芳幾画
- 板元・製作者
- 彫摺師
- 制作年和暦
- 万延元年
- 制作年西暦
- 1860
- 制作年月
- 書誌解題
- 判型・形態
- 大判3枚続
- 印章の有無
- @@
- 印章内容
- 複製フラグ
- 種別1
- 木版浮世絵
- 種別2
- 錦絵
- 種別3
- 内容1
- 子ども物語絵
- 内容2
- おとぎ話 昔話
- 内容3
- 猿蟹合戦(臼)
- テーマ
- 「猿蟹敵討之図」と題してあり、猿蟹合戦で蟹の将軍による敵討を擬人化して描いてある。また、猿の大将を、猿面冠者とも称された秀吉に見立ててあり、猿の軍勢は赤面にしてある。蟹の援軍には、桃太郎に従った猿・雉・犬・さらにかちかち山の兎もいる。援軍の猿は白面だ。この作品が制作された万延元年は、桜田門外の変がおこった年であり、その風刺画かも知れない。
- 具体物
- 左端に千生りびょうたんの馬印を背にして猿の大将がおり、猿面入道赤列とある。右手の白装束の蜂谷九万五良(熊蜂)がくり出す槍を受けており、二人の間にいる外記猿は犬粥椀六を投げ飛ばしている。その上からも、猿が刀を振りかぶっている。その左後方には兎の三ツ口羽根太がおり、手長猿八や猿沢池之助から水鉄砲の攻撃を受けている。画面の右端では臼井三郎餅月(臼)が仁王立ちになって、猿橋を踏んづけ、両手で三猿を刻んだ石碑を持ち上げて投げつけようとしている。その後ろには雉・犬・猿(白面)が、石碑の左には鶏(仁羽鳥之助)がおり、蟹の援軍だ。左手上方には、桃印のついた御幣を持つ桃太郎(小猿の冠者)がおり、後方には巨大な城がある。
- Comments
- 位置づけ
- 江戸時代に猿蟹合戦などの昔話は、絵草紙やおもちゃ絵となって広く子どもたちにも親しまれたが、幕末になるとよく知られた昔話を使った戯画や風刺画が生まれてくる。これは、その代表的事例である。
- 讃・画中文字
- 猿蟹敵討之図
*右上から左下に向かって翻字。
山住木地之助
白井戌地良
臼井三郎餅月
猿野伝三良
猿橋渡はたる
仁羽鳥之助
猿□智之助
蜂谷九万五良指定
犬粥椀六
三ッ口羽根太 ※以下自由記入欄へ
外記猿靱うつぼ
猿田彦五郎
猿沢池之助
手長猿八
猿智利口
猿回入道赤列
(小泉吉永氏翻刻)
- 自由記入欄
- 正面中央の下部で投げ飛ばされている犬粥椀六は、井伊直弼を指すかも知れない。
- 史料分類
- 絵画