
鬼○外福○内 豆満喜双六:鬼〈をに〉○外〈そと〉福〈ふく〉○内 〈うち〉豆満喜雙六〈まめまきすごろく〉
文久元年 (1861)
- 資料名1
- 鬼○外福○内 豆満喜双六:鬼〈をに〉○外〈そと〉福〈ふく〉○内 〈うち〉豆満喜雙六〈まめまきすごろく〉
- 史料名1よみ
- おにわそとふくわうち まめまきすごろく(おにはそとふくはうち まめまきすごろく)
- 史料名Roma1
- oniwasotohukuwauchimamemakisugorokuonihasotohukuhauchimamemakisugoroku
- 絵師・著者名
- 一鵬斎 芳藤(歌川 芳藤)
- Creator
- 落款等備考
- 一鵬斎 芳藤画
- 板元・製作者
- 辻岡屋文助
- 制作年和暦
- 文久元年
- 制作年西暦
- 1861
- 書誌解題
- 資料名1
- 鬼○外福○内 豆満喜双六:鬼〈をに〉○外〈そと〉福〈ふく〉○内 〈うち〉豆満喜雙六〈まめまきすごろく〉
- 資料名2
- 史料名1よみ
- おにわそとふくわうち まめまきすごろく(おにはそとふくはうち まめまきすごろく)
- 史料名2よみ
- 史料名Roma1
- oniwasotohukuwauchimamemakisugorokuonihasotohukuhauchimamemakisugoroku
- 史料名Roma2
- Title
- Alternative title
- シリーズ名・代表明細
- 鬼○外福○内 豆満喜双六
- 絵師・著者名
- 一鵬斎 芳藤(歌川 芳藤)
- 絵師・著作者名よみ
- よしふじ (いっぽうさい よしふじ/うたがわ よしふじ)
- Creator
- 管理No.
- 00000538
- 管理No.枝番号
- 落款等備考
- 一鵬斎 芳藤画
- 板元・製作者
- 辻岡屋文助
- 彫摺師
- 制作年和暦
- 文久元年
- 制作年西暦
- 1861
- 制作年月
- 書誌解題
- 判型・形態
- その他
- 印章の有無
- @
- 印章内容
- 複製フラグ
- 種別1
- 木版浮世絵
- 種別2
- 錦絵
- 種別3
- 内容1
- おもちゃ絵 子ども絵
- 内容2
- ゲーム
- 内容3
- 双六 子ども 遊び
- テーマ
- 「豆満喜双六」とあるように、節分の豆まきにちなんだ双六で、「鬼は外・福は内」がテーマ。「おもちゃ芳藤」の作品だけに、「鬼は外、福は内」で、円の外側には鬼のつく言葉、内側には福のつく言葉を並べ、鬼から福へと進んで上りになる仕掛けだ。さらに珍しい円形にあわせて、「鬼○、福○」の「は(わ)」を「○(輪)」で示すという凝りようだ。
- 具体物
- 「ふり出し」は「鬼が嶋」にやって来た桃太郎、円の中心の「上り」は、豆をまく殿さまと、降伏・平伏する女子どもで、背後には大きな正月の鏡餅が飾られている。各場面は、讚で翻刻された通りであるが、言葉遊びだけに分野は遊戯、昔話、風俗など多岐にわたる。子どもが登場するのは、「おにごっこ」「煮豆屋の小僧」「おにぼうふらとり」「焼き大福」「元服」くらいだ。外側から内側に上る場面は「おにかい(二階)えあがり」と工夫してある。
- Comments
- 位置づけ
- 言葉遊びを子どもたちも楽しんだこと。正月頃に豆まきの行われたことが理解できる。
- 讃・画中文字
- 鬼○外福○内・豆満喜雙六
横三 辻岡屋文助板
一鵬斎芳藤画
*外側振り出しより左回りに、中心部上がりまでの順に翻字。ただし後人による書き入れは翻字せず。
【外側】*「おに」で始まる言葉
○振り出し ひだりへまはる
鬼が嶋
○おにごつ子
○鬼ヶたけ
○おにばな
★細字の説明判読不可
休
○鬼若丸
○おにもつ
○おにまめ
○おにからやき
○おにぼうふら
○おにがはら
○おにかげ馬
○おには
○おにしめ
○おにかねえあがり
{ (桜模様)へあがる
【内側】*「ふく」で終わる言葉
○顔をふく
{(桜模様)下より
★細字の説明判読不可
○おたふく
○御しふく
○ほらをふく
○へゑふく(平伏)
★細字の説明判読不可
○めしがふく
○ないふく
(六)上り
○あめおふく
(五)上り
○ごふく
(四)上り
○風がふく
(三)上り
○あつたかい大福
(二)上り
○げんぶく(元服)
★細字の説明判読不可
【中心】
○上り
★一つあまれば、…(以下書き込みにより判読不可)
二つ…
三つ…
四つ…
五つ…
(小泉吉永氏翻刻)
- 自由記入欄
- 遊び方
①「振り出し」外側下部の桃太郎「鬼ヶ島」から始まり、「ひだりへまいる」とあります。左回りにサイコロの目の数だけ進み、「休」に当たれば1回休みです。
②外側を1周すると、階段の絵があり「おにかいにおあがり」とあり、さらに桜マーク「へつづく」とも書いてあります。上の「顔をふく」にも桜マーク「下より」、「左エじゅんにゆく」とあります。
③内側も左回りの飛び双六で進み、「ないふく」から「げんぷく」までのコマに行けば、次は飛び双六の要領で、コマのなかの数字が出れば「上がり」となります。例えば「ないふく」で「六」、「あめふく」で「五」が出れば「上がり」です。他の目なら、その数だけ進み、「上がり」が出るまで、ぐるぐる回ります。
☆この双六は、文久元年の9月に売り出されているが、これは双六が年末年始の遊びだっただけでなく、節分が旧暦では正月とほぼ重なったからである。画面上部には、注連縄飾りとゆずり葉が描かれ、正月らしさを見せている。
- 史料分類
- 絵画