
寺子入いろは双六
(1846)
- 資料名1
- 寺子入いろは双六
- 史料名1よみ
- しゅんきょうてならいしゅっせいすごろく : てらこいりいろはすごろく
- 史料名Roma1
- shunkyoutenaraishusseisugorokuterakoiriirohasugoroku
- 絵師・著者名
- Creator
- 落款等備考
- 板元・製作者
- 制作年和暦
- 制作年西暦
- 1846
- 書誌解題
- 資料名1
- 寺子入いろは双六
- 資料名2
- 史料名1よみ
- しゅんきょうてならいしゅっせいすごろく : てらこいりいろはすごろく
- 史料名2よみ
- 史料名Roma1
- shunkyoutenaraishusseisugorokuterakoiriirohasugoroku
- 史料名Roma2
- Title
- Alternative title
- シリーズ名・代表明細
- 寺子いろは双六
- 絵師・著者名
- 絵師・著作者名よみ
- ひろしげ (うたがわ ひろしげ)
- Creator
- 管理No.
- 00000761
- 管理No.枝番号
- 落款等備考
- 板元・製作者
- 彫摺師
- 制作年和暦
- 制作年西暦
- 1846
- 制作年月
- 書誌解題
- 判型・形態
- 大判(ヨコ)
- 印章の有無
- 印章内容
- 複製フラグ
- 種別1
- 木版浮世絵
- 種別2
- 錦絵
- 種別3
- 内容1
- おもちゃ絵
- 内容2
- ゲーム
- 内容3
- 双六
- テーマ
- 寺子屋の学習内容と生活風習をテーマにしたもので、下段と上段に寺子屋生活を入れ、中段には初歩から次第に高度なものへと往来物(教科書)が配置されている。寺子屋のカリキュラムをたどる双六だが、中段中央は女子用往来物になっている。多くは男女共通の往来物である。題名の「春興」は春の楽しみであり、「出精」は精を出して励むことである。
- 具体物
- 「振り出し」には「寺子入いろは」とあり、寺子屋の入門風景が描かれている。羽織袴の生徒(寺子)が母に手を引かれた姿が描かれ、入門に必要な天神机をかつぎ、菓子折を持った小僧が従っている。座敷にはすでに手習いをしている子どもたちがいる。お経を広げたような折手本(絵半切りともよぶ)を持つ子もいる。「いろは」や数字など最初に習う字は、師匠みずからが折手本に書いてくれる慣わしだった。その左右には「はもん」「留られ」という罰の場面であるが、師匠の奥さまや町内老人の「あやまり役」がとりなして詫びをいい、元にもどしてもらった。二段目から往来物になり、最初の「童部子宝」は、「童部(わらんべ)の時、早く習しるべき事あり」で始まる入門書(一般的には「近道子宝」と呼ばれる)。「都路」は東海道の駅名を、「江戸方角」は江戸の町名・寺社名など地名を、「国尽」「名頭」は、国名・名前の字を扱っている。三段目の「たて文」は表状、「源氏」は五十四帖の名を織り込んだもの、「女今川」は教訓、「ちらし文」は色紙などへの散らし書き、「女国つくし」は姫君の婚礼語に国名をいれたもの。四段目にはよく知られた往来物が並んでいる。最上段の右は「褒美」で、清書草紙のできがよくて褒美をもらい、左は「席書」で大きな筆を揮っている。これで「上り」となるが、ここは学問の神様菅原道真を祭る亀戸天神であり、梅が咲きそろっている。
<注>小泉氏の翻刻にも解説あり
- Comments
- 位置づけ
- 寺子屋の風俗とカリキュラムを示す貴重な絵双六。作者が当時の人気絵師広重であることも注目される。広重は子ども好きだったとされるだけに、寺子屋の内容をよくとらえている。各枡目には美しい字体で句が添えられ、これもお手本になっている。
- 讃・画中文字
- 自由記入欄
- 「春興手習出精双六」(1177)の下半分のみ.
遊び方ha「飛び双六」
右上の「清書草紙」に弘化4年はつ春とあり、弘化4年の正月用に弘化3年に売り出されたもの。絵双六は年末年始の遊びであり、多くが前年9~11月頃に発売された。これは広重50歳の作品であるが、子ども好きとされるだけに内容、絵ともきちんとした作品に仕上げてある。
- 史料分類
- 絵画