一勇斎 國芳(歌川 国芳)
名誉 三十六合戦 源二綱
嘉永頃 1850s (1850s)
資料名1
名誉 三十六合戦 源二綱
史料名1よみ
めいよ さんじゅうろくかっせん げんじ つな
史料名Roma1
meiyosanjuurokukassengenjitsuna
絵師・著者名
一勇斎 國芳(歌川 国芳)
Creator
落款等備考
一勇斎 國芳画
板元・製作者
伊勢市
制作年和暦
嘉永頃 1850s
制作年西暦
1850s
書誌解題
資料名1
名誉 三十六合戦 源二綱
資料名2
史料名1よみ
めいよ さんじゅうろくかっせん げんじ つな
史料名2よみ
史料名Roma1
meiyosanjuurokukassengenjitsuna
史料名Roma2
Title
One Glorious Scene from the Thirty-Six Battles: Genji Tsuna
Alternative title
シリーズ名・代表明細
名誉三十六合戦
絵師・著者名
一勇斎 國芳(歌川 国芳)
絵師・著作者名よみ
くによし   (いちゆうさい くによし/うたがわ くによし)
Creator
管理No.
00000776
管理No.枝番号
落款等備考
一勇斎 國芳画
板元・製作者
伊勢市
彫摺師
制作年和暦
嘉永頃 1850s
制作年西暦
1850s
制作年月
書誌解題
判型・形態
大判
印章の有無
名主2 版元
印章内容
濱 @
複製フラグ
種別1
木版浮世絵
種別2
錦絵
種別3
内容1
物語絵
内容2
英雄豪傑
内容3
源二綱 樽屋 子ども(幼児) 猫
テーマ
「名誉・三十六合戦」とあるが、このシリーズの他の作品は未見であり揃物のテーマも明確でない。しかし、「三十六合戦」は、「三十六歌仙」のもじりであり、合戦で活躍した著名人物のエピソードを集めたものと思われる。ただ、徳川時代には秀吉など戦国武将を扱うことは許されず、ここでは木下藤吉郎と福島正則(幼名・市松)のエピソードを渡辺綱と碓井貞光の出会いに置きかえ、幼児の才能発掘の大切さを説いている。
具体物
編笹をかぶった武士を大きく描き「源二綱(げんじつな)」とある。武士が注目しているのは、くくりつけられた石うすを物ともせずに引きずり遊ぶ怪力の幼児であり、背後では桶屋の養父が桶作りにはげんでいる。背景は、ここが山里であることを示している。讃では、源頼光の四天王となった源二綱(渡辺綱)と碓井貞光にしてあるが、江戸の人々はこれが「絵本太閤記」などに出て来る木下藤吉郎と後の福島正則の出会い であるとよく分かり楽しんだ。
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位置づけ
幼児の才能発掘と、人材育成の大切さを教えた歴史教訓画である。「絵本太閤記」によれば、この幼児・市松は荒童子なり村童に乱暴をするため、藤吉郎に預けられるが、剣術兵学を学んで大成するとある。江戸後期の秀吉人気をうかがうこともできる。
讃・画中文字
〈名誉〉三十六合戦「源二綱」
源二綱(げんじつな、ある時信州碓井(うすい)峠の山中にて卑き賤の男、手業(てわざ)仕事なす傍に、二、三才なる幼子の腰に石臼を付ありしを引ずり這行(はいあるく)さまを見て、綱、大(おおい)に驚き、其由を尋るに、先祖は橘の某なりしが、故有て信濃に住み、両親は終(みまか)り、我は叔父ゆへ、是を育(そだつ)といふ。綱、其力をほめて叔父に約して「成長の後は頼光公に仕よ」とて、終(つい)にわかれける。後、人
となりて綱をたよりて頼光に仕ゆ。是、四天王の一人、荒太郎貞光なり。大江山の合戦に比類なきはたらきをなしける。
(小泉吉永氏翻刻)
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史料分類
絵画