湖龍斎(礒田 湖龍斎)
やつし七福神 布袋
[明和8年] (1771)
資料名1
やつし七福神 布袋
史料名1よみ
やつししちふくじん ほてい
史料名Roma1
yatsushishichihukujinhotei
絵師・著者名
湖龍斎(礒田 湖龍斎)
Creator
落款等備考
湖龍斎画
板元・製作者
未詳
制作年和暦
[明和8年]
制作年西暦
1771
書誌解題
資料名1
やつし七福神 布袋
資料名2
史料名1よみ
やつししちふくじん ほてい
史料名2よみ
史料名Roma1
yatsushishichihukujinhotei
史料名Roma2
Title
Alternative title
シリーズ名・代表明細
やつし七福神
絵師・著者名
湖龍斎(礒田 湖龍斎)
絵師・著作者名よみ
こりゅうさい  (いそだ こりゅうさい)
Creator
管理No.
00000780
管理No.枝番号
落款等備考
湖龍斎画
板元・製作者
未詳
彫摺師
制作年和暦
[明和8年]
制作年西暦
1771
制作年月
書誌解題
判型・形態
中判
印章の有無
印章内容
複製フラグ
種別1
木版浮世絵
種別2
錦絵
種別3
内容1
子ども絵
内容2
母子絵
内容3
やつし(布袋と唐子) 母 子ども(幼児)
テーマ
七福神の見立絵で、この作品では美女(姉娘)を布袋に見立てている。湖龍斎の
この揃物では、毘沙門天が知られており、天神机に箒を槍にして立つ子どもが
毘沙門天で、そばで美女が見ている。本来は7枚揃と思われる。
具体物
中央に前帯を結んだ布袋見立の美女(姉)が赤いくくり猿を手にしており、弟妹たち
三人がそれを欲しそうにしている。背後には、こたつと屏風が置かれている。
なお布袋は、太鼓腹で常に袋を背負い、子ども好きであったとされる中国の禅僧。
「やつし」とは複雑な意味をもつが、「変身」と考えるとわかりやすいだろう。七福神の
うち布袋はとくに子どもに縁があり、室町時代後期頃から盛んに描かれるようになった
布袋像には、〈唐子〉がつきものであった。
この絵で布袋に〈見立て〉られたのは、片膝立ての美女であり、その前帯(前結び)は
布袋の太鼓腹を意味していることになる。まわりにまとわりついているのは、布袋に
つきものの〈唐子〉なのである。美女の布袋の右手に注目。さげているのは赤いくくり
猿である。子どもの災難除けの呪いであり、災難・病気が「サル」とされた。背後に
炬燵があるから、冬の光景ということになる。なお、桟のある窓の外に七羽の小鳥が
飛んでいるのは、七福神を示しているのであろう。
Comments
位置づけ
子ども好きで知られる七福神の一人、布袋様の見立絵。
讃・画中文字
自由記入欄
「見立絵」「やつし」
一般的には主題を古典文学や歴史的故事などにとりながら、人物や場景を
当世(江戸)風に置き代えて描いた作品を「見立絵」と呼ぶ。
「やつし」とつく作品も、ほぼ同様であるが、「やつす」には「目立たぬ姿や
見すぼらしい姿に変える」の意味があり、貴族や七福神の世界を遊女や子ども
に置き代えた場合に使われることが多いようだ。
史料分類
絵画