富岡 永洗/画・幸田 露伴/考察
明治立身双六:明治立身雙六
明治31年 (1898)
資料名1
明治立身双六:明治立身雙六
史料名1よみ
めいじりっしんすごろく
史料名Roma1
meijirisshinsugoroku
絵師・著者名
富岡 永洗/画・幸田 露伴/考察
Creator
落款等備考
板元・製作者
博文館
制作年和暦
明治31年
制作年西暦
1898
書誌解題
資料名1
明治立身双六:明治立身雙六
資料名2
史料名1よみ
めいじりっしんすごろく
史料名2よみ
史料名Roma1
meijirisshinsugoroku
史料名Roma2
Title
Alternative title
シリーズ名・代表明細
明治立身双六
絵師・著者名
富岡 永洗/画・幸田 露伴/考察
絵師・著作者名よみ
とみおか えいせん・こうだ ろはん
Creator
管理No.
00000795
管理No.枝番号
落款等備考
板元・製作者
博文館
彫摺師
制作年和暦
明治31年
制作年西暦
1898
制作年月
書誌解題
判型・形態
その他
印章の有無
印章内容
複製フラグ
種別1
木版浮世絵
種別2
錦絵
種別3
内容1
おもちゃ絵
内容2
ゲーム 日常生活
内容3
双六
テーマ
明治になると四民平等となり、努力次第で栄達できるとされ、立身出世は若者たちの明確な目標にされた。これは立身出世をめざす若者を鼓舞するための双六である。ニュートンの引力発見の場面も登場するが、これは明治4年に発売され、ベストセラーになった。『西国立志編』(サミュエル・スマイルズ著、中村正直訳)などで、勤勉忍耐と深思熟察の大切さの事例として紹介されたものだ。全体に教訓色も強い。
具体物
「ふり出し」宮参りの祝いに贈られる犬張子で、これにでんでん太鼓を生麻で結びつける風習が明治・大正期にあった。ここから右側の縫い物でくらす「貧」か、馬で通学する「富」かに進む。あとは「飛び双六」で進むが、右側は「堕落」「怠慢」「多欲」で身を持ちくずし、「悔後」して「積善」に励むか、天女が「僥倖」をたまたま運んでくれるのを待つしかない。左側は「立志」を持ち「武・農・工・商」に励み、「文」「師」を尊び、「守節」を心がければニュートンがリンゴで引力を発見したように「自得」の境地に至り、「上り」となる。「上り」は岬の巌松に鶴が舞い、蓑亀が遊ぶ仙境だ。
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位置づけ
明治時代になり、封建的な身分制度がくずれると立身出世が声高にとなえられ、数多くの立身出世双六が作られた。本品は、その代表的なもので、大手出版社の博文館が幸田露伴、富岡永洗を起用して制作している。
讃・画中文字
守節 立志文 立志商 立志工 自得 立志師 立志武 立志 立志農 上り 僥倖 ふり出し
多欲 積善 怠慢 富 悔後 随落 貧
自由記入欄
遊び方「飛び双六」
・明治の出世双六には「官負商人振分出世双六」「新板開花勉強出世双六」「男子教育出世双六」「女子学校勉励寿語録」など多数ある。
史料分類
絵画