一英斎 芳艶(歌川 芳艶)
快童丸元服之図
文久元年 (1861)
資料名1
快童丸元服之図
史料名1よみ
かいどうまるげんぷくのず
史料名Roma1
kaidoumarugenpukunozu
絵師・著者名
一英斎 芳艶(歌川 芳艶)
Creator
落款等備考
一英斎 芳艶画
板元・製作者
辻岡屋
制作年和暦
文久元年
制作年西暦
1861
書誌解題
資料名1
快童丸元服之図
資料名2
史料名1よみ
かいどうまるげんぷくのず
史料名2よみ
史料名Roma1
kaidoumarugenpukunozu
史料名Roma2
Title
Alternative title
シリーズ名・代表明細
快童丸元服之図
絵師・著者名
一英斎 芳艶(歌川 芳艶)
絵師・著作者名よみ
よしつや  (いちえいさい よしつや/うたがわ よしつや)
Creator
管理No.
00000972
管理No.枝番号
000
落款等備考
一英斎 芳艶画
板元・製作者
辻岡屋
彫摺師
制作年和暦
文久元年
制作年西暦
1861
制作年月
書誌解題
判型・形態
大判3枚続
印章の有無
年月改 板元 彫
印章内容
酉九改 彫安
複製フラグ
種別1
木版浮世絵
種別2
錦絵
種別3
内容1
子ども物語
内容2
金太郎絵
内容3
怪童丸 四天王
テーマ
源頼光が上総での任を終えて京に戻る途上、足柄山で雲気を感じ英傑のいるを知って渡辺綱を派遣、金太郎を見い出す。本図は、金太郎(怪童丸)が、頼光に召されて元服式を上げ、主従の盟約を結び、四天王の一人となる場面である。「前太平記」に書かれた、坂田金時が頼光の臣となる由来を描いたもの。
具体物
右手の上段の間に源頼光が朝服姿で座し、左手では碓井貞光の指導を受け、坂田金時(公時)が太刀を拝領している。画面中央には平井保昌が、右手前にはト部季武と渡辺綱がいる。綱は瓶子(へいし)を持ち、三方には盃が載せてある。これから主従の契を交わすところだ。そばには州浜台に瑞草である霊芝を飾り、奥には松も飾ってある。
手前の三方には、元服でかぶる鳥帽子が用意されている。この元服式で幼名・金太郎を廃し鳥帽子名・坂田金時となる。背後には、富士がそびえ、松に鶴が舞っている。
Comments
位置づけ
「前太平記」の記述に従って、金太郎(怪童丸)が源頼光のもとで元服し、四天王の一人となる場面を見事に描いている。同じ場面を美人見立絵にした歌川豊国「金太郎元服の儀」も公文で所蔵しており、両作品を対で楽しめる。
讃・画中文字
怪童丸元服之図
主馬佑坂田公時は、其出所をしらず。或説に、往昔、東海道足柄の山中に一奇童あるに、其心強にして怪力あり。故に、怪童丸といふ。嘗て母、赤竜と契ると夢視て孕む所といふ。然るに源頼光朝臣、時に上総の太守たりしが、任果て帰洛有んとする節(とき)、予(かね)て此奇童有ことを知(しろ)し召(めす)に 依て、渡辺綱を以て是を召し、直様(ただち)に首服を加えて、従僕と做し玉ふに、強勇其右に出るものなく、屡の軍功挙て数え難し。是なん頼光四天王の随一なるが、後年に至り、頼光朝臣逝去の後は、飄然として館を出るに、更に其去所を知らずと言り。
鶴亭秀賀暗記
(小泉吉永氏翻刻)
自由記入欄
本図に登場する武将のうち、渡辺綱・碓井貞光・ト部季武に坂田金時(公時)を加えた四人が頼光の四天王である。
史料分類
絵画