五雲亭 貞秀(歌川 貞秀)
朝比奈島遊び
万延元年 (1860)
資料名1
朝比奈島遊び
史料名1よみ
あさひなしまあそび
史料名Roma1
asahinashimaasobi
絵師・著者名
五雲亭 貞秀(歌川 貞秀)
Creator
落款等備考
五雲亭 貞秀画
板元・製作者
山田屋庄次郎
制作年和暦
万延元年
制作年西暦
1860
書誌解題
資料名1
朝比奈島遊び
資料名2
史料名1よみ
あさひなしまあそび
史料名2よみ
史料名Roma1
asahinashimaasobi
史料名Roma2
Title
Alternative title
シリーズ名・代表明細
朝比奈島遊び
絵師・著者名
五雲亭 貞秀(歌川 貞秀)
絵師・著作者名よみ
さだひで   (ごうんてい さだひで/うたがわ さだひで)
Creator
管理No.
00000982
管理No.枝番号
000
落款等備考
五雲亭 貞秀画
板元・製作者
山田屋庄次郎
彫摺師
制作年和暦
万延元年
制作年西暦
1860
制作年月
書誌解題
判型・形態
大判3枚続
印章の有無
年月改 版元
印章内容
複製フラグ
種別1
木版浮世絵
種別2
錦絵
種別3
内容1
物語絵 戯画
内容2
伝説 英雄豪傑 風刺画
内容3
朝比奈 外国
テーマ
朝比奈とは鎌倉前期の武将・朝比奈義秀のことである。義秀は和田義盛の三男で、安房国の出身、怪力持ちで水泳も得意だったとされる。建保1年(1213)の和田合戦で奮戦したが将軍方に敗れ、海路安房へ向かったが行方不明となる。朝比奈島遊びの島とは海外や異境を指し、あれだけの武将だけに海外へ落ち延びて活躍しただろうとの伝説ができ、それを絵にしたもの。
具体物
朝比奈は髭面に隈取りを入れ、超人的な巨人に描いてあり、左手にはキセルを持ち、丹前姿で足にはぞうりをはいている。左右の島に足をかけており、下には帆船が見える。この構図はギリシャのロードス島の港口に建っていたと伝わる巨人像の絵図や「ガリバー旅行記」を参考にしたとされる。左の島には小人国とあり、小人がサンゴや虎皮などを朝比奈に献上しており、望遠鏡で顔を見る人、旗を持つ人などがいる。左の島には白い三階建の西洋的家屋が並び、地面には大きな足跡の穴が空いている。ここでも反物やワインを献上している。人物は中国やインドなど、アジア風に描いてある。
Comments
位置づけ
勇将が敗戦後も生き延びて活躍して欲しいという判官びいきの一つであり、また浮世絵師が西洋版画を中国経由などで積極的に取り入れて、作品に生かしていたことを示す貴重な事例でもある。
讃・画中文字
自由記入欄
英雄豪傑には敗戦してもどこかに生き延びていて欲しいという民衆の願いがあり、海外生存伝説が生まれた。この「朝比奈島遊び」の他に、「御曹子(義経)島渡り」(御伽草子)などがある。
史料分類
絵画