肉亭夏良(小林 清親)
訓童小学校教導之図:訓童小学校教導之圖
明治7年 (1874)
資料名1
訓童小学校教導之図:訓童小学校教導之圖
史料名1よみ
くんどうしょうがっこうきょうどうのず
史料名Roma1
kundoushougakkoukyoudounozu
絵師・著者名
肉亭夏良(小林 清親)
Creator
落款等備考
板元・製作者
制作年和暦
明治7年
制作年西暦
1874
書誌解題
資料名1
訓童小学校教導之図:訓童小学校教導之圖
資料名2
史料名1よみ
くんどうしょうがっこうきょうどうのず
史料名2よみ
史料名Roma1
kundoushougakkoukyoudounozu
史料名Roma2
Title
Alternative title
シリーズ名・代表明細
訓童小学校教導之図
絵師・著者名
肉亭夏良(小林 清親)
絵師・著作者名よみ
にくてい かりょう
Creator
管理No.
00001027
管理No.枝番号
000
落款等備考
板元・製作者
彫摺師
制作年和暦
明治7年
制作年西暦
1874
制作年月
書誌解題
判型・形態
大判3枚続
印章の有無
印章内容
複製フラグ
種別1
木版浮世絵
種別2
錦絵
種別3
内容1
風俗画 子ども絵
内容2
日常生活(学習)
内容3
学習 学校 小学校
テーマ
明治新政府による文明開化政策によって、街路・建築物・衣服・教育などの欧風化が進められ、その様な開化風俗を描いた「開化絵」(文明開化錦絵)が生まれた。さらに、明治5年の学制によって、小学校が義務化され教育も西洋式となり、教材としての「教育錦絵」も文部省の主導で刊行された。この作品は、洋式学校の素晴らしさを示す開化絵であり、また教育錦絵としての「掛け図」も見られる。校舎・教具から授業方式や体育まで、新教育が紹介されている。
具体物
校舎は木造建築であるが、天井からはシャンデリアがさがり、床には絨毯(じゅうたん)が敷かれている。教室の右手では、壁に「単語図」「連語図」の掛け図をかけ、先生が指示棒を使って授業をしている。生徒は全員が先生と向き合って椅子に座っており、一斉授業だ。左手では、黒板を使って英語の授業が行われ、生徒は開閉式のふたがついた机を使っている。奧の方でも大勢の生徒が、先生と向き合って授業を受けている。左端の校庭では、ブランコや木馬で遊ぶ生徒がいる。服装は多くが和服で袴をはいているが、洋服で帽子を持つ男の先生もいる。
Comments
位置づけ
明治政府の文明開化政策や、欧米の学校教育の導入への熱意が感じられる、見事な開化絵である。黒板を使った一斉授業や掛け図の使用ぶりが、よくうかがえる。しかし、西洋式への転換を急ぐあまり、個人別自学自習など寺子屋教育のよさがすべて切り捨てられたのは残念である。単語図などは、掛け図だけでなく教育錦絵としても刊行されており、公文でも数種類所蔵している。
讃・画中文字
自由記入欄
絵師は落款に「肉亭夏良筆」とあり、『浮世絵大事典』などでも夏良の明治7年の作品としている。小林清親とは関係ないと思われる。なお、落款横の赤地内の文字は読めないので、研究台帳で取上げるべき内容なら、お知らせいただきたい。
なお、題にある「訓童」は、児童を教え導くことで、次に出て来る「教導」も同じ。
小学校で児童を教え導く図である。

公文では、明治の学校風景として「学校体操運動図」なども所蔵している。
史料分類
絵画