豊國(歌川 豊国)
風流てらこ吉書はじめけいこの図
享和4年 (1804)
資料名1
風流てらこ吉書はじめけいこの図
史料名1よみ
ふうりゅうてらこきっしょはじめけいこのず
史料名Roma1
huuryuuterakokisshohajimekeikonozu
絵師・著者名
豊國(歌川 豊国)
Creator
落款等備考
豊國画
板元・製作者
(西村)
制作年和暦
享和4年
制作年西暦
1804
書誌解題
資料名1
風流てらこ吉書はじめけいこの図
資料名2
史料名1よみ
ふうりゅうてらこきっしょはじめけいこのず
史料名2よみ
史料名Roma1
huuryuuterakokisshohajimekeikonozu
史料名Roma2
Title
The New Year's Calligraphy at Terakoya, the Schoolhouse
Alternative title
シリーズ名・代表明細
風流てらこ吉書はじめけいこの図
絵師・著者名
豊國(歌川 豊国)
絵師・著作者名よみ
とよくに   (うたがわ とよくに)
Creator
管理No.
00001042
管理No.枝番号
000
落款等備考
豊國画
板元・製作者
(西村)
彫摺師
制作年和暦
享和4年
制作年西暦
1804
制作年月
書誌解題
判型・形態
大判3枚続
印章の有無
印章内容
複製フラグ
種別1
木版浮世絵
種別2
錦絵
種別3
内容1
子ども絵
内容2
手習い絵
内容3
寺子屋 習字 書き初め 女性 少女 少年
テーマ
「てらこ吉書はじめ」とあり、寺子屋での新年けい古始めの様子を描いてある。女子の寺子屋で、女師匠も助手も寺子(生徒)も晴れ着であり、特に左手前や右手前の寺子は髪油で晴れ着が汚れないよう襟袈裟(えりげさ)をつけている。また、寺子屋では新年から入門する子も多く、右側では母とともに入門の挨拶をする子が、師弟縁固めの盃を交わす場面も描いてあり、寺子屋の風習を知ることができる。18人の人物を巧みに配してある。
具体物
右手中央で神酒を受けているのが女師匠であり、前に朱の三方がおいてある。手前には晴れ着の母子が座っており、これから盃を交わして師弟の縁固めをするところだ。娘の左にある黒い箱には「西村」と板元の名が入っているが、この中は新入生から寺子屋仲間へのお近づきの印の菓子であろう。師匠の背後の机や棚には書物、半紙、筆立、硯、短冊などが並べてあり、横には火鉢もある。画面中央と左側は教室であり、コの字型に並べた机で、寺子たちが向き合って座り、各自それぞれの手本を使って手習いに励んでいる。運筆を手助けする助手もいる。なかには、手習いにあきてあくびをする子もいれば、墨をする子もいる。左手前には衝立があり、散らし書きの手本が貼ってあるが、「きみがよは千代に・・・」の和歌(現国歌)も見られる。
Comments
位置づけ
歌川派中興の巨匠として役者絵、美人画で活躍した豊国初代の見事な寺子屋図である。三枚続によく寺子屋風景を織り込んであり、机の配置や助手の活躍、個人別自学自習がよく分かる他、右手で新入門者が三三九度の盃を交わして師弟の縁結びをしている様子が示され、貴重な史料である。浮世絵の寺子屋図では最初期の作品であり、また代表作でもある。
讃・画中文字
風流てらこ吉書はじめけいこの図
画工・一よふさゐうたかわとよくに
西村はん
ゑひもせす京(中央机上の折手本)
そんし…(〃)
…大当りニ御座候(〃)
豊国画

*以下、衝立の文字
自由記入欄
文化初期頃の摺。この作品は公文教育研究会所蔵「風流てらこ吉書はじめけいこの図」(左1枚のみ)の後摺である。左一枚のみの作品の上部に寺子屋の出欠を示す名札があり、そこには題の他に享和と年号が入れてあった。ところが享和4年2月に年号が文化となったため、翌年からは名札の部分を削って摺ったと思われる。なお、年号は三枚続の中央にあり、左側には題名と画工名を入れてあった。
寺子の使う机は天神机と呼ばれ、各自が入門の際に持参した。夜は部屋の隅に積み上げた。朝、寺子は名札を表にもどし、机は自分で並べた。
史料分類
絵画