永島辰彦
父母の恩を知る図
明治13年 (1880)
資料名1
父母の恩を知る図
史料名1よみ
ふぼのおんをしるづ
史料名Roma1
hubonoonwoshiruzu
絵師・著者名
永島辰彦
Creator
落款等備考
板元・製作者
制作年和暦
明治13年
制作年西暦
1880
書誌解題
資料名1
父母の恩を知る図
資料名2
史料名1よみ
ふぼのおんをしるづ
史料名2よみ
史料名Roma1
hubonoonwoshiruzu
史料名Roma2
Title
Alternative title
シリーズ名・代表明細
父母の恩を知る図
絵師・著者名
永島辰彦
絵師・著作者名よみ
たつひこ  (ながしま たつひこ)
Creator
管理No.
00001134
管理No.枝番号
000
落款等備考
板元・製作者
彫摺師
制作年和暦
明治13年
制作年西暦
1880
制作年月
書誌解題
判型・形態
大判3枚続
印章の有無
印章内容
複製フラグ
種別1
種別2
種別3
内容1
内容2
内容3
テーマ
具体物
Comments
位置づけ
讃・画中文字
(原図ではすべての漢字にルビが振られているが、ここでは最低限にとどめている。()内がルビ。また翻刻中のスペースは翻刻者によるもの) 【右】 父母の恩を知る図 釈尊の宜(のたま)はく 一度女子を犯せる僧なる者は/三世(さんぜ) 必らず手具無(てくな)に生(うま)るゝと説(とき) 孔子はもっとも/偏屈にて 女子とは同席さへも許し給わず/宋朝が美あらずんば 今の世に免れがたしと/男色の事迄も誣(やっか)み玉ふと言う 是 頑固(かたくな)にて/今開化の御代に至り 掛る偏学者は一人も/あらず 夫我日本(ひのもと)は秋津国 陽陰(めを)の二神(ふたばしら) 天の/浮橋の下に立住(たたずみ)給ひ 相互ひに見競わせ給ひて/陽神(おがみ)の宣く 陰神(きみ)両足の間に凹(くぼめ)る所の名穴(めいけつ)/あり 陽神(われ)又余る所の肉身(にくしん)あり 陰神(きみ)が名穴へ/陽神(わが)余る肉身を調合(てうがう)するは 是如何に/夫冝(よ)からんと宜ひて 早速調合なし玉へども/曽て動抜差(どうばつさし)する事を知り玉はねば 陽陰の/御神 御愉快を極め玉わず 此時鶺鴒(いなおせとり)一羽/飛来り 動抜差の雛形をなしけるが 陽陰の/御神 是に習ふて 共為会(まくばひ)をなし玉ふ 是男女交/合の初めにて 天神よりの御許なり 然るに其後/何人の口ずさみにや 「鶺鴒(せきれい)も 一度教えて あきれはて/冝なるかな 是天地自然の道理にして 誰も教へねども 其極意を究む/ 【中】 元是男女交合の道はなぐむにあらず/子孫繁栄の基ひを引起し 子を設くるが/為ならずや 凡(およそ)人として 児なき者は七珎萬宝(しちんばんほう)/を倉家(そうか)に積とも 誰にか譲り 誰にや与へん/古き教草(おしへくさ)に 「世の中富貴なりとも 子なき身は/一人旅する心地なりけり」 実(げ)に児なき者は宝あれども/楽しからず 年老て 最便りなし 爰(こゝ)を以て男女とも 年頃になる/時は 婿嫁を定め 児を設け 後年老ての安心を斗(はから)ふこそ/監用(かんよう)なり 然はあれども 乱りには交(まぐは)る事/なかれ 人間交合は春三(しゅんさん)夏六(かろく)秋絶無冬(しうぜつむとう)と/いふて 春は一月に三度を度とす 夏は一月に/六度を限りとす 秋絶無冬といふは秋冬に/至ると 人間の胎内も 草木と同じふして 精気衰へに/及び 此六月は謹むに然ず 先 人間夫婦となりて能児(よきこ)を/設けんとなせば 春より夏に掛け 其妻月経止るや否や打解(うちとけ)て/寝床(ねや)に入り 互ひに情をうつせし時 男(なんし)子の睾(きん)丸 精虫というもの/液り出せば 妻は情悦に絶難(たへがた)く 卵巣という球を開き/夫の精虫を喰入(くひいれ)るなり 是始て吾 人々間(ひとにんげん)の根種(おふもと)を/造るなり 婦人孕むると覚へなば 悪しき物を決して/見る事なかれ 只々身ごもるの後は 百花(ひゃくくわ)を眺めて居る/事をよしとす 是自然花にあやかりなば 男女に限らず/美しき児を設くるなり 先(まづ)子種宿る時は 夫人の腰骨両側(りゃうわき)に/並ぶ卵巣に 男子の精液を泌(おく)るをはじめとして その形 蟻の如く生ず/ 【左】 二月になれば 密蜂(みつばち)の様なり 三月目には両腕が芽えて 肩の所に/真直に生ず 後には胸の上に組合(くみあは)するなり 四月には/首の大きさと腹(からだ)とおなじふして 両股(もも)と足が見ゆれども/指は分らづして蛙の如し 五月目には 瞼が出来 口は/弥々(いよヽヽ)陸(たか)くなり 耳鼻が現われ 心の臓全く備れ/ども 未だ血の気なし 六月目には 静脈に/血を運びて 心の臓に●輸(おく)る変化あり/七月目に至れば 指も見へ 頭には糸の如き/毛を生じ 男女の区別をなして 筋骨を堅むる事を/始むれば 夫人の子宮を舞下りて 下腹に入ども 知恵は未だなし/八月九月目の間は 只々大きくなるを増(ます)のみなり/此図は胎内の児の十月の間に変化する 大小形(かた)ち位置(ゐところ)を/分別(わか)ちて見せんが為 画工筆先をかりて 図すのみなり/扨(さて)婦人産の気附て 胎内の児を誕生するの刻(きざみ)其苦悩/何に譬ん様もなく 爰(こゝ)を以て親の恩を知るべし/其児成長なるに従い 学に志し 文を長じ 砲術に/達し 我御国を強し 皇国の為には誠忠を尽し/父母に仕へて 孝順を旨とし 朝夕親の語を叛(そむ)くは 重き不孝と/知るべし 父母の大恩は容易からず 人の子たる者は 忠孝の二字を/忘るゝ事なかれと 童子少女の教へ草にもなれかしを/思ひし侭(まゝ)を書著(かきあら)はしぬ/
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