國利(歌川 国利)
子供遊善悪振分壽語六
明治14年 (1881)
資料名1
子供遊善悪振分壽語六
史料名1よみ
こどもぜんあくふりわけすごろく
史料名Roma1
kodomozenakuhuriwakesugoroku
絵師・著者名
國利(歌川 国利)
Creator
落款等備考
國利筆
板元・製作者
大倉 四郎兵衛
制作年和暦
明治14年
制作年西暦
1881
書誌解題
資料名1
子供遊善悪振分壽語六
資料名2
史料名1よみ
こどもぜんあくふりわけすごろく
史料名2よみ
史料名Roma1
kodomozenakuhuriwakesugoroku
史料名Roma2
Title
Alternative title
シリーズ名・代表明細
子供遊善悪振分壽語六
絵師・著者名
國利(歌川 国利)
絵師・著作者名よみ
くにとし    (うたがわ くにとし)
Creator
管理No.
00001204
管理No.枝番号
000
落款等備考
國利筆
板元・製作者
大倉 四郎兵衛
彫摺師
制作年和暦
明治14年
制作年西暦
1881
制作年月
書誌解題
判型・形態
その他(間倍判)
印章の有無
印章内容
複製フラグ
種別1
木版浮世絵
種別2
錦絵
種別3
ゲーム
内容1
おもちゃ絵
内容2
ゲーム 子ども絵 遊戯画
内容3
双六 遊び 子ども(少年 少女)
テーマ
子どもたちの日常の遊びを善と悪に振り分けてあり、遊戯双六と教訓双六を かねている。枡目にはあそび歌の文句とともに、善悪の理由も書いてあるが 今日の考えでは悪い遊びとは思えないものが多い。 袋:かるた遊びをする姉妹と弟。
具体物
「ふり出し」は羽根つき。「上り」は学校だがガラス窓の教室で洋式机の椅子に座って本を読む子と、天神机に向って床に座り手習いをする子がいる。全員着物姿だ。悪の遊びを見ると「さあとってみしやいな」は「子をとろ子とろ」で,「ちんちんもがもが」「かくれんぼ」などとともによくない遊びとは思えない。「たがまわし「こまあて」「たるみこし」は、ケガを心配しているが、今以上の過保護である。「目かくし」は女子はせぬよう記してあるが、本来女子の遊びである。「火事ごっこ」を人のいやかることとしているが、これも本来は火を消して喜ばれる「火消しごっこ」である。「水かぶり」は水鉄砲で、他人に水をかければ悪いが、今では理科の教科にも出てくる遊びだ。善の遊びには問題ない。「ぼうやごっこ」は「姉様遊び」である。 袋:中央で両手にかるたの札を持つ姉、手前では妹と弟が札をとりあっている。いろはかるたか、百    人一首であろう。弟は松、妹は梅、姉は縞文様の着物で正月らしく髪もきれいに結っている。背     後の文様は麻の葉鹿子。
Comments
位置づけ
「上り」の学校を除けば、遊びそのものは江戸から続くものである。 しかし、それを明治の感覚で善と悪に分けてあり、当時の判断基準を 知ることができる。
讃・画中文字
(左上から右へ) おどり(善)  上り(天神机と洋机で勉強)  さあとってみしゃいな(悪)                             こんなあそびはよくない 箍まはし(悪)   ぼうやごっこ(善)   ちんちんもがもが(悪) けがをしますよ  よきあそび        おとなしくおし 目かくし(悪)         かくれんぼ(悪)      お手だま(善)   かふいふあそびは      あまりよくないあそび   しずかでよいあそび          女の子はせぬほうがよし                                        三弦けいこ(善)   まりつき(善)           水かぶり(悪) ちちちんちちちん  これはしとやかなよいあそび  もうこんなあそびをさせぬよう しほやかめや(善)     たるみこし(悪)      ちやんちやんぎり(悪) ぼうやおとなしくおしよ   けがをするとわるい   からだがこすれてよいあそび れんげの花(善)  こまあて(悪)            かごめかごめ(善)             あぶなくってわるいあそび    うんどふのためにはよきあそび むかふのおばさん(善)  いもむし(善)                           このためにはよきあそび ふり出し  くわじごっこ(悪)        人のいやがることをしてあそぶはわろし 枡目内の文字は善悪の判定に関するもののみ解読 (中城正堯氏翻刻)
自由記入欄
遊び方=飛び双六
史料分類
絵画