
五常 智
安永3年 (1774)
- 資料名1
- 五常 智
- 史料名1よみ
- ごじょう ち
- 史料名Roma1
- gojouchi
- 絵師・著者名
- [礒田 湖龍斎]
- Creator
- 落款等備考
- 板元・製作者
- 未生
- 制作年和暦
- 安永3年
- 制作年西暦
- 1774
- 書誌解題
- 資料名1
- 五常 智
- 資料名2
- 史料名1よみ
- ごじょう ち
- 史料名2よみ
- 史料名Roma1
- gojouchi
- 史料名Roma2
- Title
- Alternative title
- シリーズ名・代表明細
- 五常
- 絵師・著者名
- [礒田 湖龍斎]
- 絵師・著作者名よみ
- こりゅうさい (いそだ こりゅうさい)
- Creator
- 管理No.
- 00001287
- 管理No.枝番号
- 落款等備考
- 板元・製作者
- 未生
- 彫摺師
- 制作年和暦
- 安永3年
- 制作年西暦
- 1774
- 制作年月
- 書誌解題
- 判型・形態
- 中判
- 印章の有無
- 印章内容
- 複製フラグ
- 種別1
- 木版浮世絵
- 種別2
- 錦絵
- 種別3
- 内容1
- 子ども絵
- 内容2
- 手習い絵 母子絵
- 内容3
- 母と子(少女) 手習い 習字
- テーマ
- 五常をテーマとする5枚揃の「智」である。五常は儒教で人が守るべきとされる五つの
道徳であり、仁・義・礼・智・信からなる。これは「智」であり、添えられた歌に「道しある
世に生れなばをのつからひとつをしらば十もしらなん」とあり、手習いに励んで智恵
理解力、判断力を養う必要性を説いている。
- 具体物
- 姉妹が末の妹に手習いを教えており、中の娘も眺めている、美しい三姉妹が智を
磨く場面である。天神机の上には、向かって右から折手本、手習草紙(手習帳)
硯箱、墨、水滴が置かれている。折本には「此ほどはゆるりゆるりと」とあり、手紙の
例文である。紙が貴重だっただけに手習草紙は重ね書きされ、まっ黒くなりつつある。
左の脇には、使い終った手習草紙が折り重ねてある。庭には秋の七草の一つ萩。
- Comments
- 位置づけ
- 家庭での手習い場面を描いた江戸中期の作品として貴重。この頃まで女性を家から
出して寺子屋で学ばせるのをきらい余裕のある家では家庭で教える傾向があった。
- 讃・画中文字
- 自由記入欄
- ・五常をテーマにした同じような作品が、鈴木春信にもある。
・落款はないが、作者は磯田湖龍斎。
・姉から手習いの手ほどきを受ける妹。お手本には「此ほど(程)はゆるゆると」とあり
「五常」とは儒教の教えで、人が常に守るべき五つの道徳「仁・義・礼・智・信」をいう。
儒教は中国、春愁時代の思想家・孔子の教え。日本の道徳、政治思想に大きな影響を
与えた。「仁」はいつくしみ、おもいやり、博愛、慈悲。「義」は道理、物事の理にかなった
こと、人間の行うべきすじみち。「礼」は人間の最も重要な道徳的観念としての礼儀。
「智」はものごとを理解し、是非・善悪を弁別する心の作用、知恵。「信」は欺かないこと
信用すること。この作品はその五つの言葉に題をとった5枚シリーズの1枚となる。
落款(署名)がないが、春信によく似ている。ところが題も同じ「智」で春信落款の作品が
東京国立博物館所蔵にある。比較すると春信の作を湖龍斎は透視遠近法。傍らで見る
少女のポーズが変えられている。添えた短歌は「道しある世に生れなばをづからひとつを
しらば十もしらなん」
- 史料分類
- 絵画