廣重(歌川 広重)
稽古出情振分双六
天保弘化頃 (1830-1848)
資料名1
稽古出情振分双六
史料名1よみ
けいこしゅっせい ふりわけ すごろく
史料名Roma1
keikoshusseihuriwakesugoroku
絵師・著者名
廣重(歌川 広重)
Creator
落款等備考
廣重画
板元・製作者
伊場屋仙三郎
制作年和暦
天保弘化頃
制作年西暦
1830-1848
書誌解題
資料名1
稽古出情振分双六
資料名2
史料名1よみ
けいこしゅっせい ふりわけ すごろく
史料名2よみ
史料名Roma1
keikoshusseihuriwakesugoroku
史料名Roma2
Title
Alternative title
シリーズ名・代表明細
稽古出情振分双六
絵師・著者名
廣重(歌川 広重)
絵師・著作者名よみ
ひろしげ   (うたがわ ひろしげ)
Creator
管理No.
00001418
管理No.枝番号
落款等備考
廣重画
板元・製作者
伊場屋仙三郎
彫摺師
制作年和暦
天保弘化頃
制作年西暦
1830-1848
制作年月
書誌解題
判型・形態
その他
印章の有無
印章内容
複製フラグ
種別1
木版浮世絵
種別2
錦絵
種別3
内容1
おもちゃ絵
内容2
ゲーム 物づくし絵
内容3
双六 稽古 道具
テーマ
「稽古出情振分双六」とあり、三味線を中心とする音曲と踊りの演目を順次、けいこに励み
「おさらい」の発表会を迎える。出情とは出精のことであり、精を出してけいこに励み、多くの
演目をマスターすることをテーマにしている。
具体物
「ふりだし」は三味線を持つお師匠さんで、箱形の見台には浄瑠璃本が置かれ、その前に一本
壁に三本の三味線がある。右の壁には名札掛けがあり、そこに一~六まで、飛び双六の行き先が
書いてある。「一かむろ、二水うり、三山かへり、四かつほ売、五白さけ、六げんだ」とある。一、五が出ると左回り、三だと二段目左回り、二、六だと右回り、四だと二段目右回りで回り双六となる。
一段目の左右が「上り」まで来ると、ここで飛び先の指示があり二段目へ進む。二段目は
左右それぞれに三段目に回り込み、「上り」の下の「嘉例(礼)の寿」ないし「梅のはる」に至ると
また飛び双六で「上り」ないし戻る先が決まる。「上り」は、仲間や家族の前での「おさらい」発表会で二人が三味線を弾き、二人が見台の前で浄瑠璃を語っている。
Comments
位置づけ
女子のけいこ事の中心である音曲、踊りの演目がよく分り貴重である。
広重は、寺子屋の学習内容同様に、女子のけいこ事もよく調査して双六化している。
讃・画中文字
自由記入欄
遊び方「飛び回り双六」
基本的には回り双六だが、一段目の最後の枡目(左右二つ)と、三段目の最後の枡目は
飛び双六になっている。また振出しが、一段目の左右、二段目の左右に飛ぶのも
珍らしい趣向である。一段目は、枡目上部の藍の文様を左右で変え、区別している。

絵師は広重であり、「ふりだし」の女師匠、「上り」の子どもたちとも表情豊かに描いている。
枡目の道具類も簡素ながら見事なタッチで表現されている。この頃(天保末から弘化期)
広重は、絵双六を数多く手かげており、「有楽道中寿古緑」「おさな遊び正月双六」
「春興手習出精双六」「手ならい出情双六」「娘諸芸出世双六」に本品を加え
公文蔵だけでも6点となる。子どもや寺子屋をテーマにした作品が多いのも特色である。
史料分類
絵画