二代 豊國(歌川 豊国:三代)
浮世五色合 黒
弘化元年 (1844)
資料名1
浮世五色合 黒
史料名1よみ
うきよごしきあわせ くろ
史料名Roma1
ukiyogoshikiawasekuro
絵師・著者名
二代 豊國(歌川 豊国:三代)
Creator
落款等備考
應需 國貞改 二代 豊國画
板元・製作者
佐野屋喜兵衛(佐野喜)
制作年和暦
弘化元年
制作年西暦
1844
書誌解題
資料名1
浮世五色合 黒
資料名2
史料名1よみ
うきよごしきあわせ くろ
史料名2よみ
史料名Roma1
ukiyogoshikiawasekuro
史料名Roma2
Title
Alternative title
シリーズ名・代表明細
浮世五色合
絵師・著者名
二代 豊國(歌川 豊国:三代)
絵師・著作者名よみ
2だい とよくに  (2だい うたがわ とよくに/3だい うたがわ とよくに)
Creator
管理No.
00001424
管理No.枝番号
落款等備考
應需 國貞改 二代 豊國画
板元・製作者
佐野屋喜兵衛(佐野喜)
彫摺師
制作年和暦
弘化元年
制作年西暦
1844
制作年月
書誌解題
判型・形態
大判
印章の有無
名主1 版元
印章内容
名主:渡(渡邊)
複製フラグ
種別1
木版浮世絵
種別2
錦絵
種別3
内容1
子ども絵 人物画
内容2
母子絵 手習い絵
内容3
母と子 手習い 習字
テーマ
5枚揃の浮世五色合の「黒」である。五色とは、青・赤・白・黒・黄をさす。楽亭西馬の
各色にちなんだ戯作文があり、その中の一場面を半身美人画にしており、本図は
「物学びの始りは黒双紙の筆跡・・・」にちなんだ、手習いの場面である。
具体物
右上の題名は鳥兜の図に入れてある。金魚のべっ甲かんざしをさした美人が女児の
手をとって手習いの指導をしている。手習い師匠か母か姉かは不明だが、女児は母に
甘えるような表情で振り向いている。天神机の中央には黒い手習双紙が広げられ
折り手本を見ながら「めで度」の「めで」までを書いた所だ。文中に「黒双紙」の言葉が
出てくるように、手習双紙はまっ黒くなるまで重ね書きされた。幼女は、絣を着て汚れ
よけの胸当てをしている。
Comments
位置づけ
黒色にちなんだ言葉・品物を数多く上げたなかで、黒双紙の筆跡を絵にしており
手習の大事さが一般化していたことがうかがえる。国貞が豊国を名のった直後の
母子絵で、作品としてもすぐれている。
讃・画中文字
自由記入欄
この揃物の「白」は、白粉で化粧する女である。
五色とは、青、黄、赤、白、黒の五色の色を指す。したがって5枚シリーズの1枚と
いうことになる。この作品は弘化頃の作、天保改革影響を受けて美人画規制で
教訓的題材になっている。寺子屋だろうか天神机で書き方の稽古。幼女の後から
手を添えて教える若い娘は先生だろうか姉だろうか。克明に描かれた模様できもの
の生地が染か織かが分かる。娘が染め小紋(または中形)幼女が絣である。
墨で汚れぬよう付けている胸当てファッションが面白い。娘のべっ甲かんざしの飾りに
金魚が付いているのが愉快である。
史料分類
絵画